「父ちゃーん!」 「イルカ!どこ行っててたんだ!勝手にお出かけはダメだっ…」 「あのね?カカシとお出かけ!」 「な、仲がいいっていうか…心配だ…!で、カカシくんは?」 「う?母ちゃんとふさふさと相談してるの!」 「相談?」 「母ちゃんはねぇ?まだ遊びたいって!ふさふさはいい修行になるって言ってた!」 「まさかまた追いかけっこでもしてるんじゃないだろうな!?は、早く止めないと…!」 「でねぇ!カカシは、父ちゃん呼んできてって言ってたから、持ってくの!」 「へ?」 「このままだと母ちゃんが遊びすぎてえんしゅーじょー?が壊れちゃうかもしれないからって言ってた!」 「わー!?何やってるんだ!?イルカ!案内してくれ!」 「分かった!がんばる!あのね!あっちなの!」 「!?ひ、火柱が!…あの辺りは確か暗部専用演習場…!?」 「父ちゃんこっちこっちー!」 「サクモさん…!無事でいて下さい…!」 ***** 「お義父さん!良かった…!」 「カカシ君!無事か!サクモさんは!?」 「父さんが俺に術を教えてくれてたんですけど、イルカがかっこいい!って褒めてくれてたのを見て、お義母さんが私もって…!」 「じゃ、じゃあ!さっきの火柱は…!?」 「父さんが術の見本見せてたら、私の方が強いもん!って…体術と術が入り混じってすごいことになっちゃってるんです…!」 「いいいいい今!どこにいるんだい!?」 「そこの結界の中です!」 「止めてくる!」 「すみません!お義父さん!」 「カカシ!大丈夫?イルカおつかいできた?」 「うん!ありがとう!大丈夫だよ!ただ…父さんがちょっと本気出し始めてるから、演習場が危ないかも…!」 「父ちゃん連れてきたけどダメ?父ちゃん強くないけど、母ちゃんに怒ったら父ちゃんならいうコト聞くと思う!」 「そうだね…。とりあえず、結界の中からでも外は見えるはずだから…」 「サクモさん!結界問いて下さい!」 「ホラね!」 「にゃ!ぱりんって!ふさふさいた!母ちゃんも!」 「こらー!ダメじゃないか!やめなさい!」 「う?なんで?」 「なんでじゃないだろう!危ないからだめ!」 「や!まだ遊ぶの!」 「どうした?うみの」 「どうしたじゃないでしょうがー!うちのが悪いのもありますが、サクモさんもちゃんと止めてください!」 「だが、いい修行になると…」 「だーめーでーす!演習場が崩壊したらどうするんですか!」 「…結界を張ったが…確かに危険か地形が若干…」 「若干じゃないですよ!?こ、こんな大穴開けちゃって…!」 「ふさふさー!まだ遊びたぁい!」 「奥方。任務の時にしよう。ここでは戦いにくい」 「えー!ヤダ!まだ遊びたいの!」 「そうか…では場所を変えて…」 「ダメだって言ってるだろう!あんまりわがまま言うと、撫でないぞ!勿論抱っこもしないし!それに…」 「そんなのやだぁ!うぅー!」 「うなってもだめ!」 「うみの。これから里外に…」 「それもだめです!ちゃんと休まないとダメだっていってるでしょうが!」 「だが、奥方が…」 「うちのはいいんです!いいから、ほら帰りますよ!」 「うー…膝枕してくれる?」 「帰ってからなら…」 「一杯なでてね?」 「わかったわかった」 「…なら帰る!ご飯!」 「ああ。では先ほどし止めたイノシシを焼いて…」 「俺がやりますから!」 「だが…」 「いいからほら!子どもたちも帰るぞ!」 「はい!」「はぁい!」 「では、奥方。帰ろう」 「おうちー!なでてもらうの!うふふ!」 「…はぁ…」 「父さんすごい!母ちゃん凄かったのに止めた!」 「お義父さんは…いろんな意味で最強だよね!」 「う?さいきょーわかんないけど、父ちゃんすごいから、帰ったらなでなでしてあげようっと!」 「そうだね!俺も…色々頑張るよ!明るい未来のために!」」 「イルカもいっしょ!」 「うん!いっしょに!」 ********************************************************************************* ペーパー再録。 |