最近の先生(主治医はいかが?)


「はたけ先生に、これ勧めてみたの。」
「あら、かわいいじゃない!これ!猫のネイルケアセットね!」
「でもね…断られちゃったのよ。多分使わないからごめんね?って。彼女さんの好みに合わなかったのかしら…?」
「これ可愛いけど、彼女さんが猫好きとは限らないんじゃない?それか、爪は自分でやらないでネイルサロンに通ってるとか。」
「いいアイデアだと思ったんだけどなー?かわいいし。…どうしたらいいのかしら。先生大分良くなったけど、今度は何だか急に思い出し笑い浮かべてたりするし。」
「上手く行ってる証拠なんじゃない?」
「そうかしら?それで、突然くらーい顔してブツブツ言い出したりする?…何かあったんじゃないのかしら…?」
「難しい彼女さんなのかもね…。」
「先生にあんな顔させるなんて…!替わってあげたいわよもう!」
「でもそれだけ好きなんでしょ?きっと。…応援してあげましょうよ!」
「そうよね…。…でもどんなのがいいのかしら。」
「うーん?やっぱりスイーツの美味しいお店とかの方がいいんじゃない?専門店っていっても、スイーツなら種類があるから、先生が自分で選んで彼女の好みに合わせられるし。」
「そっか!なら私最近新しく出来たケーキ屋さん教えてあげようかな!」
「え!どこどこ?私も知ってるトコ?」
「多分知らないと思う。だって出来たのホントに最近だし。…でもおいしいのよー!作ってる人は結構強面なんだけど、店員さんが元気な女の人でね。」
「…偵察よ!今日上がったら案内して!」
「そんなコト言って…どうせ甘い物食べたいだけでしょー?」
「いいじゃない!彼女さんに勧めるケーキだって見られるし…一石二鳥でしょ?」
「そういえばそうかも。私もあんまり沢山食べてないし。」
「じゃ、決まりね!」
「この間はイチゴタルトにしたから、今日は別のね。」
「楽しみー!」
*****
「ただいまー!」
「お帰りなさい!ご飯は…」
「イルカ先生!お土産です!」
「え?あ!ケーキだ!俺甘いの好きなんですよね!ありがとうございます!」
「うちのナースさんたちお勧めのお店で買ってきたんです!」
「うわぁ…!ウマそう!カカシさんはどれがいいですか?」
「あー…俺、実は甘い物が苦手で…。」
「えぇ!?でも、1,2,3…5個も!こんなに沢山俺だけじゃ食べられませんよ?」
「あ!そうだった…!こんなに食べたらイルカ先生の健康が…!」
「しょうがないから明日にでも…」
「いいえ!俺が食べます!」
「あ、でもどうしても苦手なら無理は…」
「大丈夫です!…イルカ先生のためなら…!」
「…なら、こっちのベリーチーズケーキっていうのならそんなに甘くなさそうだから…あとは、味見してから食べられそうなの手伝ってください。」
「はい!…イルカ先生とケーキの食べさせあいっこが出来ますね!」
「…そんなコトに喜んでないで、手を洗ってくる!」
「おっと!すみません。つい!今すぐ行って来まーす!」
「可愛いんだけどなぁ…。お茶でも入れるか。」


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ほわんほわんなカカシに右往左往する白衣の天使たちその2。
カカチはやっぱり舞い上がりがちという話。
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