「ただいま到着しました。隊長、任務内容を…」 「遅かったじゃない。ま、いいや。おいで」 「はぁ…。今日は任務です。指示は任務上の…」 「やっぱり里にいればよかったんじゃないの?仕事ばっかりして俺ほったらかしたせいで疲れてるんでしょ?」 「…っ!誰のせいだ!」 「俺以外に甘くするのが悪いんじゃない?今度は誰の仕事代わってやったの?」 「指名任務入れたどっかの馬鹿のせいで、いない間の仕事片付けてきたんだよ!」 「俺だってこんな任務。あんたは…ずっと里にいればいい」 「ふざけんな!」 「いったいなぁ!なにすんのよ!」 「任務は任務だって何度言ったら分かるんだ!」 「そんなの当たり前でしょ?だからアンタを呼んだんだ」 「…任務内容も知らせずに?」 「知ってたら逃げるでしょ?」 「逃げるわけないだろうが!…まあ内容次第で交渉するかも知れないけど…」 「他のぞろぞろ連れてきたりされたら鬱陶しいじゃない?邪魔だし」 「はぁ…。いいか?人間性はおいといて、実力的には俺よりアンタの方がはるかに上だ。そういう意味じゃ俺を使うより上忍を指名した方がいいこともあるってだけで…」 「ヤダね。アンタがいい」 「いい加減離せ!…そこまでして俺を指名したってことは…戦闘任務じゃなさそうだけど」 「ふふ…!そうね。そういう意味じゃ楽しみかもねぇ…?」 「なに企んでやがる…!?」 「さぁね…?で、どうする?疲れてるみたいだし、俺だけで任務こなして、アンタは寝ててもいいけど?」 「そんなことできるか!…早く任務内容を説明してください。不本意すぎるけど、アンタは…隊長だ」 「そう焦る必要もないし、移動するよ」 「だからなんで…!…っもういい!俺は参加しません!そんなに言うなら代わりを誰かに…」 「逃がす訳ないでしょ?」 「っ!こんな所で殺気立つな!早朝だって言っても迷惑だろう!」 「いいから、おいで」 「アンタ、何がしたいんだ…?」 「アンタ痩せた?肉付きが足りない。後でちゃんと食べさせるから」 「肉…!?なんだそれ!」 「太っててもアンタ一人くらいかついで移動するの、簡単だし」 「なっ!?うわ!?」 「行くよ」 「ふざけんな!降ろせ!」 「目的地に着いたらね。…黙ってないと舌かむよ」 「…っ!?」 ***** 「で、どういうことなんだ!?」 「ちょっと探ってくるから、アンタは宿で待ってな」 「はぁ!?なんだそれ!探るってことは…何か裏があるんだろう?俺も行きます!」 「つなぎを知ってるのが俺だけなの。それから情報拾ったら終了。後は怪しまれないように適当にここでごろごろしてればいいだけ」 「え?じゃあ俺なんかいらない…」 「探られてるのは気付かれてる。一人じゃ目立つでしょ?特に俺は」 「そりゃ…でももう変化もしてるし、服も」 「一人でこんな所こないでしょ?」 「えーっと…まあ、そういえば…」 「五月蝿いから好きじゃないけどね。遊園地なんて。アンタは好きそうだけど」 「なんでアンタがそんな任務を…?」 「ここで女売ってる馬鹿がいるんだってさ。イメージダウンだかなんだかになるからって、それを狩りだすだけなのにわざわざ呼びつけられて迷惑だよねぇ?裏にいるのが抜け忍でそこそこ面倒な相手だからってのと、依頼人の趣味でしょ?囮とかいって…下らない。俺の名前に釣られて襲撃でもしてくれたらさっさと片付けられるけど、流石に相手もそこまで馬鹿じゃないだろうしね。後は別動部隊の仕事ってこと」 「アンタも、苦労してるんだなぁ…」 「そ、つれない恋人にね?」 「は?ちょっ!なにする気だ!?今は任務中…!」 「いいじゃない。暴れないでよ。怪しまれちゃうよ?」 「そんなの男がいちゃついてる方が…!」 「気にしないでしょ?そんなの誰も見てない。…監視してるヤツだって、羽目外してるくらいにしか思わないんじゃない?」 「こ、こんな所で…!」 「あー。ヤりたい。…影分身に行かせるか」 「馬鹿言うな!ほら!さっさと行くぞ!」 「は?どこに?」 「…つなぎって人の所だ。それが済んだらアンタこそ寝てろ!任務漬けのくせに!」 「んー?ま、いいけど。アンタ可愛いからほっとくのも怖いし」 「ななななな!?」 「つなぎは知ってるヤツだからあんたにちょっかいかけるような馬鹿な真似しないと思うけど、気をつけてよ?」 「だから一人で行くっていったのか…それこそ一人でふらふらしてたら不自然だろうに」 「当然でしょ?アンタは俺のだ」 「はぁ…。そんなに元気なら次いでだから乗り物にも乗るぞ!」 「なんでよ!早くいちゃいちゃしたいって言ったでしょ!」 「普通に、目立たずに、なんだろ?」 「…物陰ならいくらでもあるから、そんなにそっちがいいなら構わないけど」 「ふざけんな!…ほら!行くぞ!案内!」 「はいはい。…夜、覚悟してなさいよ?」 「そっちこそ!…乗り物いやってほど乗せてやる…!」 「そんなに乗るのが好きなら最後は俺に乗ってもらうけどねー」 「なっなにいって…!?」 「ほら、行くよ。とろとろしてないで」 「くっ!楽しそうな顔しやがって…!…怒れないじゃないか…」 「楽しみだねぇ?ふふ…」 ********************************************************************************* いじめっ子。 いつでも喧嘩しつつ意思の疎通はあんまりないのでした。 …待っているのはミッ○ーな耳で一人遊園地満喫中の木製暗部だといいな!いいな! 先輩にドンびかれてもにこにこ楽しそうにしてるといいな!いいな! ぽっぷこーんとアルミ風船たっぷりとか…!そしてイルカてんてーにもプレゼントとか…!(無駄にしぼうフラグ立てちゃう木遁忍者) …ニーズがないと思うので書かないと思いますが! |