雪の精(教えて妖精さん!)

「カカシさんカカシさん!」
「ん…おはよう」
「あ、ごめんなさい…!帰って来たばっかりで疲れてますよね…?あ、えっと!まだ寝てて…」
「ああ、大丈夫。なぁに?何かあったの?」
「雪!雪が積もってるんです!」
「あー…道理で冷えると思った。帰還中も降ってたしな…。で?どうしたの?」
「あ、あの!…玄関先に…!」
「…ちょっと待って。今行くから」
「あ!」
「ん?…ああ、さすがに服は着るから安心して?」
「あ、あのっ…!はい…」
「…かわいーなー…?」
「俺!先に行ってますね!」
「ん。そうね。…どうせ今日休みだし。ちょっと位やりすぎても…」
「あー!」
「…ま、その前に何があったか確かめないとかな?」
*****
「大丈夫?イルカ」
「カカシさん!増えてます!」
「ん?あ、なるほど」
「あ!?だめです!そんな格好で!冷えちゃうから…!」
「んー?この半纏あったかいよ?後で風呂はいるし。それに…」
「お風呂!お湯入れてきます!…それに?」
「イルカが温めてくれるでしょ?」
「は、はい!カカシさんが冷えちゃいそうならすぐに…!えっとえっと!?」
「おいで」
「え…?わっ!?」
「ん。くっ付いてると温かい。イルカのが体温高いね…?」
「えへへ!温かいなら良かった…!」
「…無防備すぎるけど」
「そ、そうだ!これ!」
「おそろいだねぇ?」
「最初俺だけだったんです!それが、ほら!」
「片目だけ赤いし、頭の天辺に一応努力のあとがあるから、これは俺かな?」
「凄いです!ちゃんと頭がつんつんしてる…!」
「…うーん?どうしようかねぇ?」
「どこかで雪の妖精さんとかが見てたんでしょうか…?可愛い雪だるま、凄いなぁ!」
「あー…そうくるか。んー?そうね。でもほら、折角雪に乗って散歩してるのに、邪魔したら可愛そうでしょ?イルカが冷えちゃうし」
「お散歩してるんですね!な、なら邪魔しないようにしなきゃ…!でもでも!お礼だけ…!」
「んー?後で俺が現物支給しとくから大丈夫。…多分明日まで積もってるだろうしねぇ?」
「すごいです!カカシさんのお友達なんですね!」
「お友達って言うか部下っていうか…ま、色々大丈夫だから。部屋はいろ?」
「はい!…雪の妖精さん!ありがとうございます!」
「お風呂、一緒に…」
「あ!はい!今仕度してきますね!すぐできますからー!」
「…さてと。あいつらも可愛いことするね。らーめん位奢ってやるか」


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ひさびさ妖精さん!
実は側にいたのに、いちゃつく二人にびっくりして引っ込んでたりして。
イルカは温かいなぁ…ナカも。とか考えてる不埒な上忍がいたとかいないとか。
お風呂でもやらかしたとかやらかさないとか。
寒いのでー…。

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