「お疲れカカシ!着替え用意しといたから!」 「心の底から見たくないが…それ以前に!人が風呂入ってんのに着替えを弄るな!」 「まあまあ!きっと似合うぞー?鼻血だって滝の如く降り注いで…」 「ちっ!今上がるからちょっと待て!」 「えー?ゆっくり浸かった方がいいぞ?湯上り卵肌に、この!俺の自信作が恐ろしいほどの色気をかもしだして…」 「色気!?またドレスか!」 「おお!湯上りカカシ!どうだこれ!」 「…ドレス、じゃない…?なんだこれ?」 「心配しなくても!クリスマスのステキ衣装たちはちゃーんと用意できてるぜ!でもさ。その前に寒い冬を乗り切るために愛らしさと美しさを兼ね備えた…この!ステキ犬耳パジャマが!」 「うっわっー…またむだにこったもんを…!それと、衣装たちってなんだ!着ないぞ!」 「まあまあ!そう照れるなって!心配しなくてもきっとものすごく似合うぜ!」 「こんなもん着るか!こういうもんこそあのクマにだな…!」 「安心しろ!おそろいだ!」 「出来るかー!!!…クマ…またなのか…!」 「へへー!実は俺も作ってみたんだ!ほら!」 「猫耳…違和感ないよなぁ…。さすが木の葉商店街のアイドル…なのか…!?ジジイもたらしこまれてるし…!」 「こないだの足袋も可愛かったけどさ!やっぱり夜は冷え込むから全身をすっぽりと包み込むこのふさふさの手触りがカカシの安眠を守ってくれちゃうぜ!」 「あったかそうだし、良く出来てるけどな…動きにくいだろうが?…そしてお前と入る限り俺に安眠はない気がしてきた…」 「よいしょっと!俳優の命!カカシの美声の源である喉元もしっかりカバーする逸品!そんでもって、着てみろ!ちゃーっと動きやすいから!これで任務にだってイける!」 「戦場が大混乱に陥るだろうが!暢気に犬耳つけた忍がいてたまるか!かく乱するならまだしも暗部がこんなかっこうで…!って、なにすんだ!」 「え?だって全裸じゃ風邪引くじゃん!まずは可愛い尻尾つきズボンを着せちゃおうかなって!」 「…自分で着る。但し一回だけだからな!」 「まあまあ!着てみれば病み付きになるって!あ。写真は後でな!」 「ダメに決まってるだろうがー!!!」 「そうだな!ご飯すぐできるから!ちょっとまってて!」 「わー!?俺の着替えを置いてけー!…これ、着るしか…ないのか…!?」 ***** 「冬眠してる場合か!このクマ!起きろ!」 「うぅ…!ひぃ!何だこの幻術は!?みみみみみ!耳が!」 「諦めて現実を見つめろ。…これはイルカの…」 「そうか…って!俺もか!?」 「とっとと起きろ。そして飯を食え。…半開きのその口にイルカが強引に飯を突っ込む前にな」 「わかった…。その、すまねぇ…!」 「お前も犠牲者だ。…修行足りないとは思うがな」 「くっ!…だがしかし…イルカも…!?しっぽまで動いてやがる…!」 「チャクラで動かせるらしい。それに…なんかまたしこみがあるらしくて、怖くて脱げん」 「なんだと!?」 「さっき着てから知ったからな…。どんな副作用があるか分からんから、飯の後協力しろ」 「わ、わかった…」 「アスマ兄ちゃん起きたー?カカシー!」 「安心しろ。辛うじて冬眠前だった」 「黙れ箒頭!俺はクマじゃねぇ!」 「そんな格好して説得力があるとでも?」 「て、てめぇだってそんな犬面して…!」 「にゃんこもいるぜ!さあ!写真とろうな!!!」 「「撮るかー!!!」」 「にゃんこにわんこにクマさん…!メルヘンだよなぁ!」 「…もう、勝手にしてくれ…」 「今更…か…」 ********************************************************************************* しみつの仕掛けは…チャクラでみみもしっぽもぴこぴこ動く! あーんど!任務中にも大活躍な犬まみれやクマまみれ幻術機能搭載(但し無差別にあたり一面)!…とかだったりして? 風呂で寛いでいる間といえど、油断してはならぬという話? 一応!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |