「うぅぅぅ…熱い…いやきのせい…!」 「はいはい。気のせいじゃないでしょ?そんなに熱高いんだから」 「あーうまそうなにお、い…」 「もうちょっとでできるよー?水分もちゃんと摂ってね?」 「うー…う?さっきとちがううまそうなにおい…!」 「食べ物に関してはホント敏感だよねぇ。ちょっと身体起こすよー?」 「え?うわ!…ありがとう」 「…おいしそう」 「なんだ?そうだお前も食え!」 「はいはい。また今度ね?今食べたら大変でしょ?」 「なんでだ!うまいものはみんな、で…」 「ああ、だいじょぶ?寄りかかっていいよー?」 「うぅぅぅぅ…」 「副作用って凄いのね」 「今年は、流行る前にって…でも医療班が新作とか実験とか何とか…なんでこんなことに…」 「ワクチンだっけ?普通に感染したよりは症状軽くなるんでしょ?…医療班は時々とんでもない実験するしねぇ…?」 「普段風邪なんか引かないし、食って寝れば…」 「風邪とは違うと思うんだけどね。ま、食って寝ればってのは前例があるからちゃんとしたくもしたよー?」 「うー?美味そうな匂いが…」 「んー?思考力も下がってるみたい?」 「食って、ねれば…」 「はい。絞りたて」 「あ!りんごだ!ジュースだ!」 「そ。飲める?」 「おうとも!」 「じゃ、よかった」 「んぐ!?」 「ど?」 「美味い…!けどなんかおかしい気が…!?く、くくくくち!くっついた!」 「はいはい。もっと凄いこと一杯してるのにねぇ?」 「でもりんごじゅーすうまい…!」 「やっぱり食欲に負けるのね…。ま、いいけど」 「じぶんでのめるぞ!」 「ん。じゃ、零したら舐めてあげるから安心してね?」 「そうか!…あん、しん…?」 「あ、それから味噌煮込みうどんもうちょっとしたらできるよー?」 「うどん!」 「そ。だからそれ飲んだらちょっと待っててね?」 「うどん!じゅーすうまい!うどん!」 「…食べて寝るだけで治るってこれある意味特異体質なんじゃ…?かわいいからいいけど」 「へへ!わけっこしような?」 「…そうね。あーくっちゃいたい」 「なんだ?お前腹減ってるのか?なら…」 「んー?食べたいのは別のものだから。いいからもうちょっと寝てなさいね」 「ん…うまそうなにおい…」 「…食うのは熱下がってからにしてあげるからね?」 ********************************************************************************* かぼてん。 上忍がご馳走を食べたのは、中忍がうどんたべて寝て起きた直後だったという…。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |