眠る人、襲う人(適当)


寝込みを襲うのが最近の趣味、になるのかね?これも。
「ふが?うー…ん…?」
熟睡してるとほんっとーに何をされてもこの人は起きない。
あまりにも目を覚まさないから鼻をつまんで、ついでに服を脱がしてちょっと悪戯してたら止まれなくなってやっちゃったときも、相当弄り回してからじゃないと起きてくれなかった。
流石に突っ込む寸前になったら違和感に気付いたのか、真っ赤になって怒り狂ってたけど、そのまま突っ込んだらそりゃもういい声で鳴いてくれちゃったしねぇ?
その後の落ち込みっぷりも素晴らしくて、叫び出したいくらい可愛かった。何てことするんだとかもちろん怒ってたけど、その割りにしっかり反応してくれちゃってたし、敏感すぎるって大変だねって言っただけなのに、さめざめと泣き出しちゃったから慰めついでに…。
ま、とにかく、俺の恋人は寝穢い。
上忍のアンタの気配に気付けって言われても無理だとか、そもそも味方には反応できないとか、でも結局俺は忍失格だ…とかいいながらものすごーく落ち込んでいた。
だから俺も悪かったかなーってちょっとだけ思ったのよね。協力してあげなきゃって。
そんなんじゃ任務に出たとき危ないでしょって言ったら、不承不承ながら否定はしなかった。
で、そんな訳で今日も抜き打ちチェックと称して、熟睡している恋人の枕元に立っているわけだ。
夜遅くなったけど腹ごしらえも風呂も済ませてあるから、ベッドに潜り込んでも怒られない。
そうそう。不思議なのは、俺が怪我してたり腹を減らしてると脊髄反射超えてるでしょって勢いで、目を覚ましちゃうのよねー?
怪我してるじゃないか!って怒鳴られた挙句に大した傷でもないのに縫合されちゃったり、アンタ飯食ってないですね!?って怒鳴られた挙句にカップラーメン食わされたりね。
どうなってるんだろう。この人の感知能力って。
忍としては優秀で、中忍にはもったいないけど上忍になるには優しすぎる。でも血継限界の家系じゃないみたいだし、本人もなんでそんなことができるのかわかんないみたいだしね。
そんなわけで下準備は完璧だ。お誂え向けにターゲットの今日の任務は演習場を使った模擬戦演習。たっぷり体を動かして、ついでに神経も使ったんだろうから、十中八九目を覚ますことはないだろう。
…協力する気はあるけど、役得であることは否定しない。
まずは布団を剥ぐ。というか、剥がなくても殆ど布団からはみ出してるけどね。寝相は相変わらずダイナミックだ。抱き締めて寝るときも、もぞもぞしてる事が多い。ま、寝ぼけながら布団かけてくれたり頭なでてくれたりもするんだけど。
「よいしょっと」
「んあ?うー?へへ」
おお?珍しい。反応した?ぺたぺた顔を触ってきて、…あ、でも起きたわけじゃなさそう?そのままベッドに手が落ちた。幸せそうな顔しちゃって。
では早速。
パジャマは脱がせやすいボタン式のにしておいた。おそろいですよって言ったら素直にお礼言って受け取ってくれて、まさかこんな事のためだとは思っても見ないだろう。
ボタン外しちゃえばどこでも触り放題。こんな便利なシロモノはない。
ついでにちょっとだけ下着ごとズボンも脱がせた。むしろ自分から脱いだ。ちょっとずつ脱がせてたせいで、腰の後辺りに引っかかって、それが邪魔だったらしい。顔をしかめて無造作に放り投げた。
わーこれって合法ストリップ?
「かわいー…!」
これで下準備は完璧だ。後は…ローションもシーツ汚すなっていうからイルカ先生用のゴムも用意した。何使ったって汚さないなんて無理だし、どうせ俺が洗濯するのにねぇ?
もちろん俺のは全部中に出したいから使う気はない。後始末も含め、ぜーんぶ俺が請け負う。どうしてもっていうからおねだりは聞いてあげるけどねー?まさか自分だけだなんて思ってないかもしれないけど、そこまでは知らない。
「んっあっ…?ぅ…う?」
眉をしかめて手が空を掻く。さりげなく避けつつまずは臍を舐めてみたりついでに胸にも吸い付いて痕も残しておいた。振り払おうとしているのか幾度か掠めかけた手も、そのうちシーツを握り締めたらそのまま動かなくなった。
全部さらけ出したまま滴るモノを隠そうともせずに呼吸を乱して耐えている。さてどうしようね?後も弄って上げたいんだけど。
そう思った途端、いきなり寝返りを打った。おあつらえ向きに尻をこっちに突き出すような態勢だ。
協力的でなによりです。この態勢ならシーツも汚しにくいしね。
たっぷりローションを纏わせた指を忍び込ませる。ゆっくりゆっくり飲み込ませると、ビクビク体を跳ねさせるくせにやっぱりまだ目を覚まさない。
この間の二の舞かもねぇ?突っ込んで目を覚まさせるってのも悪くない、か。
俺以外にこんなことするヤツがいても、二重三重にかけた保険がある。相手の命は補償できないけど、この人の貞操なら完璧に守りきる自信があるから、この無防備さは大歓迎だ。
…それを知ったらこの奇襲にも協力してくれなくなっちゃうから秘密にしておかなきゃだけど。
潤んで綻んで、ひくつきながら誘ってくるソコに、準備万端なモノを突きつける。腰を持ち上げついでに、寝ぼけた主人とは裏腹に健気に立ち上がっていたモノにもゴムを一応つけて置いてあげた。
「イルカ」
「え?っあ!ひッ…!」
先端を食わせて名を呼んだ瞬間、驚くほど素早く体が跳ねた。
そのまま全部一気に飲み込ませて、甲高い声が上がるのを楽しむ。
いーい声。それにしてもやっぱり起きちゃったか。
「ただいま」
「た、ただいまって…おかえりなさい。ってそうじゃねぇ…ッ!アンタまた…!んあっ!」
寝てるときも敏感だけど、起きてた方が当然感度はいい。
小刻みに震えて、信じられないって顔で俺を見てて、その癖締め付けもいいし、しっかり勃起したままだしで、最高の眺めを堪能できる。
下準備しておいたから、全身余す所なくすっかりとろとろに仕上がっている。さっきまでと違ってしっかり開いて零れ落ちそうなほど潤んだ瞳には、しっかり俺を映して、戸惑うように揺れているのがたまらない。
おもしろいよねぇ?やっぱりそうだ。
「ん。続きさせて」
「…ッ!後で覚えてやがれ…!」
ここで止めるって言わないところも好きだ。俺に強請られるのに凄く弱い。無茶しようとすると梃子でも動かないくせにね。
その鋭さも耳に心地良い声も、しっかり意識が覚醒していることを教えてくれる。
…俺が名前を呼んだから。
「イルカ」
「…ッそれ、やめろ。やめなさい」
「ヤダ。いっぱいしようね?」
「…―!」
突き上げて反射的に抱きついてきたのを揺さぶって、そりゃもうゴムなんて意味がないくらいしっかりたっぷり美味しくいただかせてもらった。
終始可愛い声で喘いでくれて、悪態も、すすり泣きながらのもっとも、全部。
後でやっぱり怒って落ち込んだ可愛い人を、慰めついでに汚したモノを洗濯しつつ、ついでに本人も隅々まで舐めてしゃぶって洗っておいた。
起きてるときは気配に敏感だし、襲おうとするとクナイ向けてきたりするのにねぇ。不思議なもんだ。
寝ていると、俺が名前を呼ぶまで起きないなんてね。
俺の知るイルカ先生の謎がまた一つ増えた。…のかもしれない。
「うぅ…くそう…!次こそは…っつーか上忍の気配なんてわかるか畜生…!」
「はいごはん」
「うめぇ…うぅ…!アンタいい加減悪戯すんのやめてください…!」
「それは無理かなぁ?」
「…うっぅぅ…!」
あーもーかわいいったら。いつでもこの人には新しい発見がある。もっともっと隅々までぜーんぶ探求しつくして、欠片も残さずに俺のモノにしないとね?
先は長そうで、だからこそ楽しくて。
めそめそ落ち込んでいる恋人にはたっぷりキスを降らせておいた。


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適当。
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