「連鎖トラップとここにも札が。結界と併せて閉じ込めるつもりだな」 「へ、へー?さすがっていうか…本当に良く似てるっていうか、そっくりですよね。うわーここも?無駄がないし効率的すぎるくらいだし、家が戦場に…!?」 「そうだな。ここに、隙を作っておいて誘いこんでくるか、もしくはここをこの術式で塞いで、あえて背後から単独で奇襲をかけつつ、イルカ君と連携してこちらのトラップにはめるつもりかもしれない」 「…別の意味で楽しみになってきそうだ…。はっ!いかんいかん!なんとかして止めないと!」 「さて、後は…プレゼントの渡し方だな。時空間忍術だけでは心許ないから、いっそ封印しておいて、その場で解除するか」 「なんかすごく大掛かりなことになってますけど!?普通に渡せばいいんですよ!トラップについては俺も説得しますし!」 「そうか」 「何で不思議そうな顔してるんですか…。カカシ君が本気出したら危ないでしょうが!」 「そうだな。イルカ君や奥方たちに迷惑をかけないようにしなくては。うみのも渡しにいくんだろう?」 「あーまあ、はい。ただ三代目に…」 「ならばうみのの分の衣装も仕立てておこう。後は術だな。薬物は拡散の危険性がある」 「わー!サクモさん!い、いいですから!」 「文献も当たった方がいいだろうか」 「いらないと思いますよ…?その家その家のやり方があっていいんですし!」 「そうか」 「…あの、だからってトラップまみれにするのは駄目ですからね?」 「…そうか」 「普通にお祝いしましょう!ほ、ほら!ツリーだって昨日飾りつけ…」 「ツリー!ツリー!きらきらツリー!あ!父ちゃん!」 「お義父さん!どうしたんですか?あと父さん知りませんか?チビたちが寂しがってるんです」 「…もしかしてこのままチビたちを独り立ちさせられるんじゃ…!」 「父ちゃん?寝てる?お昼寝する?」 「い、いや!なんでもないぞー!よし!それはそれとして、あのな?サンタさんの話なんだけどな?」 「あ!父さん!…重そうだね」 「若干…」 「わー!こら!お前たちいつの間に!サクモさんの首が痛いだろ!」 「「「や!うー!」」」 「放っておいてしまったから、寂しかったらしい。悪いことをした」 「「「う!」」」 「でもですね、重いでしょうし!ちょっとこっちに…!」 「「「うー…」」」 「ああ、大丈夫だ。ただ少し移動してもらえたらありがたい」 「「「…にゃ」」」 「あ、素直」 「いもーと!こっちくる?」 「もう昼寝の時間だ。布団を敷くから…」 「「「にゃ」」」 「一緒にお昼寝するといいと思う!」 「父さん少し休んだ方がいいよ!」 「だがこれから策を…」 「サクモさーん!クリスマスケーキのレシピありがとうございます!ほらほら!これ!どうですか?味見してください!」 「「「フーッ!」」」 「いもーと怒ってる!ふさふさに触ったら駄目!」 「アンタ…!何しにきた!」 「一般のご家庭に術で上がりこむなって言ったはずだ!玄関から入れ!」 「ほら、クシナと二人っきりで過ごす大事なディナーですから!勝負掛けたいんですよね!一緒にいてくれるって約束したし…!」 「そうか。…クリームもスポンジも問題ない。後はもう少し洋酒を強めにした方が好みに合うかもしれない」 「そうですか!そういえば酒好きですしね!よーっし!当日がんばりますね!」 「ああ。よいクリスマスを」 「ありがとうございます!じゃ!サクモさんも良いクリスマスを!」 「…ねぇ。用事ってアレ?」 「式が来た。レシピを渡しただけだがさすがだな」 「ま、まあわけのわからないことになるから、来て貰わないほうが助かりますけど…はぁ…なんか疲れ…イヤ!気のせいだ!」 「うみの、うみのはもう少し休んだ方がいい。この所顔色が」 「あー…いえ、それはその」 「父ちゃんは一杯寝たほうがいいと思う!ふさふさも!」 「父さんがおきてたらどっちにしろチビたちも起きちゃうし。休んでて?」 「そうか」 「「「んな!」」」 「では。うみの」 「え、え?あれ?いやその!説得がー…!」 「おやすみなさいお義父さん!父さん!」 「えへへ!父ちゃんたち一杯寝て元気がいいと思う!あとは赤いの!捕まえる!」 「うん!」 「赤いのって、俺の奥さんのことかなー?」 「アンタまだいたのか!?」 「赤いの?黄色いのと一緒にいる赤いのじゃないもん!早くておひげがふさふさ!」 「あ!なるほど!なぁんだ!ならいいんだ!じゃ、イルカ君もたっぷりクリスマス楽しむんだよー!なんてたって恋人がサンタクロースだし!」 「う?サンタサンは赤い?カカシは白い?」 「余計なことを…!大丈夫だよ!イルカ!サンタさんはちゃんと来るから!」 「あ、そっか。クリスマスにできちゃったりなんかしたら、うちの子もサンタさんにときめいちゃったりするのかなー…!」 「で・て・け!」 「ん!試作があるから帰るよ!クリスマスってステキなイベントだね!」 「…消えた。いない、よね?」 「クリスマスでこいびとでサンタクロース?」 「んーっと。お祝いだから大事な人と一緒に過ごしなさいってことだと思うよ!きっと」 「ふぅん?一杯カカシと一緒にいられるから大丈夫!」 「うん…!父さんがちょっとどうでるかわからないけど、三代目には…!」 「一杯たくさん楽しいといい!」 「うん!」 ******************************************************************************** 肉食こぬこ。 黄色いのの脳みそはくりすますいっしょく。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |