こねこのくりすます6(肉食獣のいる生活もしも編)



「二人とも!そろそろ食事…うお!な、なんだこれ?」
「あ、父ちゃん!ごはん?ごはん?」
「お義父さんすみません!ちょっと打ち合わせをしていてつい」
「…この札とかトラップとかは…?」
「つかまえる!かじる!かじらないけど!」
「白いひげってことはご老体ですもんね。あくまで捕獲に重点を置きつつ、体力をそげればいいかなーって」
「ちょっちょっと待った!だからサンタさんは…!」
「あかい!はやい!ひげがふさふさ!」
「素早いってことは分かってるけど、必ず靴下を狙ってくるってことも分かってるから、まず窓だよね。後はドア付近。時空間忍術使われると仮定して、こっちにも結界はろうかな?」
「ご馳走一杯食べてもらう!おひげ…」
「今度変化しようかなー?おじいちゃんになってもイルカは俺のこと好きでいてくれる…?」
「にゃ?カカシはずーッとずーッと一緒!イルカのだから誰にも上げない!」
「そっか…!」
「…色々、色々言いたいことはあるけどまずは食事を済ませてからにしなさい!」
「にゃ!そうだった!ごはんごはんー!おてつだいー!」
「すみません!お義父さん!」
「ホラ行きなさい!」
「「はーい!」」
「…トラップが、本気すぎる。何だこの暗号文…!?俺でもわからん…」
「うみの」
「ひっ!あ、ああ。サクモさんでしたか」
「なるほど。この手で着たか…。ならばこちらも」
「え?サクモさん?」
「サンタサンとはおもしろい行事だな」
「えーっと!?色々間違ってる気がするんですが!?」
「親がやるものだと知らなかった。貴重な修行の機会をフイにしてしまったな」
「いやいやいや!?何で修行の話に!?」
「カカシが全力で捕らえに来るなら、迎え撃つしかないだろう」
「サクモ、さん?」
「プレゼントを確実に届け、尚且つサンタサンという存在であることを示さねばならないのだったな」
「なんか違う!なんか違います!」
「赤い服を用意しなくては。先ほどの店でデザインは確認してきた。変化も必要だな」
「ま、まあそうですね。サンタになるなら…」
「仕込みを十分にできるようにしておこう」
「作るんですか…!?」
「カカシに、まだ負けるわけにはいくまい」
「そ、そう、です、か?」
「さて、食事にしよう。奥方が待ちくたびれている」
「あ!マズイ!そうですね!今!」
「腕を上げてくれて将来が楽しみだ。…負けるつもりはないが」


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肉食こぬこ。
ふさふさが本気。
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