「俺も嫁さんになんか買うかなぁ…。キラキラしたもの大好きだもんな。どっかにしまっちゃうことのが多いけどなー…。あ、こっちもう煮えそうですよ」 「そうだな。彼女も喜んでくれた。大きすぎると驚いていたが。こちらの味見をしてみて欲しい」 「遺伝なんですね…!?うちのは何をもらっちゃったんだ…!?…相変わらずおいしいです…」 「そうか。よかった。イルカ君にぴったりのものになるといいな」 「うぅ!うちの子は男の子なのに…どうしてなんだー…」 「きれいな石が好きなんだそうだ。以前分けてもらったことがある」 「へ?」 「カカシにあげたいというから、手伝った」 「えーっと、それって?」 「お返しにと言っていた。楽しみだな」 「交換しちゃうのか…!?俺の息子がー…!」 「奥方にも使うのなら俺の集めた物があるが」 「い、いえ!普通に売ってるのを買いますから!指輪…だと壊しちゃうよなぁ?ネックレスとかなら平気か?」 「では、今から見に行こう」 「え!でも!」 「食事なら影分身でも作れるし、もうすぐ三つ子たちが帰ってくる。早く出ないと見つかってしまうかもしれない」 「あー…なんでかしりませんけど、ちびたち必ず本体を見分けますよね?父ちゃんにももうちょっと甘えてくれてもいいんだぞ…!」 「どんなものがいいだろう?」 「サクモさん。念のために言っておきますが、うちの嫁さんに貴金属とか与えなくていいですからね?そういうのは嫁さんとか恋人とかに贈るもんです!」 「なるほど…。…三つ子に髪飾りと首飾りを作ったんだが」 「そ、そっちですか!いやその、チビたちにはまだそういうのは早いんじゃ…!」 「くりすますというのはそういう行事だと思っていた。以前宴に呼ばれたときも、三代目が食事会とやらに召集してきたときも確か」 「あーその。まあかわいい格好するくらいなら女の子ですし…!でもそのですね!普通の!一般的な家ではそこまでやらなくても!」 「そうか。今年は三代目に呼ばれていないからな。おかげであの窮屈な服を身につけなくて済みそうだ」 「似合ってるんですけどね…まあ。その辺は適当に」 「カカシとイルカ君と三つ子の分はすでに用意してある」 「何を!?」 「ドレスとスーツを」 「誰がどれをって聞きたい気もしますが、チビたちはまだしも、二人には確認を取った方がいいと思いますよ…?」 「そうか。…さっきの手触りのいい服は俺が着ようと思うんだが、あちらの方が良いようなら」 「サクモさんがそれでいいなら…!?で、でもですね?アレはどっちかというと寝巻きというかなんというか!」 「そうか。とても暖かそうだった。イルカ君も喜ぶかもしれない。どうせならそろいで作っても」 「猫の着ぐるみ着てクリスマスって言うのもどうなんだ…!?」 「…うみの。すまない。遅かったようだ」 「ただいまあ!肉?あ。私のー!」 「うわぁああ!お、お帰り。どうだった?」 「ふにふにだった!むにむにだった!楽しかった!ちびたち元気!もうごはんだけでいいし、獲物も取れる!ふさふさが一緒に住んでるからあげてもいい!」 「「「んなぁ!」」」 「駄目だって!それにサクモさんに登るの禁止!もう大きいんだから重いだろう! 「「「や!」」」 「いや、大丈夫だうみの。良い修行になる」 「そ、そういうわけには!」 「ねーねー!ごはんは?」 「奥方、座って待っていて欲しい。すぐに」 「ほら、チビたちも降りた降りた!ごはんだぞー!」 「「「や!ふしゃふしゃ!」」」 「しゃ、しゃべった!しゃべったぞー!やったあ!かーわいいなぁ!」 「もうすぐ食事ができる。座って待っていてもらえないだろうか」 「「「う!」」」 「かわいい…!イルカのときもかわいかったけど…!」 「そうだな。かわいらしい」 「これからもがんばりましょうね…!」 「たくさん食べてもらわなくては」 「…サクモさん?そういえば今更ですが、この大なべ全部試作なんじゃ…?」 「そういえば、多い、か?」 「多いです。ええ。なべ釜全部いっぱいじゃないですか…。イヤ色々気付かなかった俺も悪いんですが…!」 「ごはん!」 「「「なーう」」」 「そうだな。早く運ぼう」 「俺も手伝います!…そういえば二人は?」 「イルカはカカシと一緒!さくせんかいぎ?っていってた!私はお腹空いた!」 「!迎えに行ってきます!」 「ありがとう。うみの」 「早くこないかなぁ。お腹空いた!」 「くりすます、楽しみだな」 ******************************************************************************** 肉食こぬこ。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |