「大晦日…!大晦日といえば姫納め且つ一年のいろいろを振り返っていろいろしちゃいたい…!」 「おいそっちの駄犬!ぶつぶつ言ってないでこれおいて来い」 「はぁい!」 「おい…!俺のイルカせんせに指一本でも触れたら…!」 「ふん!踏んでもらおうったってそうはさせないんだから!」 「じゃれるな騒ぐな低レベルなことで争うな!安心しろ!このクソ忙しいのに駄犬を踏んでやる余裕なんぞない!」 「えー!?」 「そ、そんな…!じゃあ脱ぎます!」 「もう脱いでるだろうが。下半身は覆え。それからそこに装着した伊勢海老なんぞ食わんぞ。…それにしてもなんで消えないんだ。こいつだけ。鬱陶しくてたまらんからさっさと消せ!」 「んー?ま、ちょっと、ね?」 「ねー?」 「見詰め合って微笑むな気色悪い!…はぁ。仲がいいんだか悪いんだか…。まあいいか、どうせ考えても無駄だよな…」 「うふふふふふふ…!」 「楽しみにしててくださいね…!」 「結局場外乱闘しまくっただけだったもんな。かけられちまったのは…いや思い出すな俺!」 「いろいろがんばりましょうね…!」 「たぁあっぷりたぁあっぷり…!」 「うるさい黙れ。…これでよしっと!門松も鏡餅もおいたし、あとは注連縄か」 「はぁい!ど、どこにつけましょうか!?やっぱりおしり?それともおくち?」 「い、いっぱいありますよ…!」 「神棚に決まってるだろうが!うちの中に厄がいるようなもんだから意味があるのかはわからんけどな!大体それは普通の縄だろうが!注連縄だ!注連縄!」 「悩んでるイルカせんせ…!お、おいしそう…!」 「でも姫はじめにそなえなきゃいけないし…!」 「ああ、言うのを忘れてたが、俺はこれが終わったら任務に行って来る」 「えぇ!?そんな…!」 「酷い…!ちゃんと準備したのに…!い、今すぐなんとかしてきちゃいますね…!ちゃぁあんと相談して…!」 「任務振り分け担当に幻術かけるのやめろ。脅すのもやめろ。こういうもんは持ち回りでやるもんなんだよ!三代目に訴え出ても無駄だからな!もうすでに諸大名へのあいさつ回りに…」 「はぁい!だから俺…俺、がんばってきます…!」 「へ?」 「帰ってきたらやってる最中だと思うから、解術した瞬間にイけるようにしてやる」 「当然だ。ホントはつっこんだりなめたりしたいけど…!イルカせんせが俺のじゃなきゃヤダって言ってくれたから…!あ、でも俺のは俺のなんだしやっぱりぃ…!!」 「お、おい!?何の話かわからんがなんとかしろ駄犬!?」 「はぁい!もっちろん!イルカせんせには俺以外指一本どころかちょっと見ただけでも瞳を抉り出して…!」 「まてまてまて!?なに言い出してんだ!俺は!こっちの駄犬を何とかしろって言ってるだけで…!」 「抜け毛さえもいとおしいんですよー!ちぢれ毛なんてお守りにして持って歩いてるのも秘密のお部屋に展示してあるのも色々…!」 「そうそ!もうもう全身全霊で愛しちゃってますから!ね…?」 「ぎゃあ!だきつくんじゃねぇ!なにすんだ!」 「貴様…!影分身のくせにイルカ先生に触れたな…!いいから行け。消されたいか…」 「お前を消しても、俺が消えるだけ、か。…だがそうすればイルカ先生に触れる間男は抹消でき…ぁあん!」 「あの日とそっくり同じことしてんじゃねぇ!お前も中身は一緒だろ!第一お前がいなくなったら俺は狙われ放題だぞ?」 「あぁ!?そうだった!?」 「そんなの…どうしましょう!?いっぱいいっぱい警護…!」 「いいから神棚に注連縄だ。御節の準備はできてるんだろうな?」 「も・ち・ろ・ん!御節プレイの準備だってばっちりですよー!」 「その訳の分からんものに付き合う気はない。いいから任務に…」 「いってきまぁす!待っててイルカせんせ…!」 「あ!こらまて!?」 「ささ…イルカせんせはちょっとお昼寝とかしましょうね…!体力回復させておかないと!」 「掃除で埃っぽいからな。風呂に入る。任務は…無駄か…」 「お風呂!はぁい!ちょっとまっててくださいねー!」 「散々な目にあったが、何とか生きてるんだ。諦めるのは…まだ、はやい、よな…はぁ…」 ********************************************************************************* 変態おさめ。 ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー! |