「なにさげてんですか?それ。首」 「ん。もらったの」 「へー?誰に?もしかして火影様っすか?」 「んーん。イルカせんせ」 「へー?イルカにねぇ。って?あのイルカですか?受付とかアカデミーとかの。犬みてぇな髪の。え?マジで?」 「イルカ先生のしっぽかわいいよね」 「あーそうですか。へーほー。いつのまに?」 「誕生日だからって、くれたんだけど」 「ほうほう」 「心配性なのよねー」 「…ま、そうでしょうね。アイツも早くに親なくしてますから」 「だからくれたの」 「…その首輪みたいなのをですか?」 「首輪みたいじゃなくて、首輪。お手製」 「そこで胸はっちまっていいんすか…?」 「えー?だって嬉しいじゃない?カカシさんのために作ったんです!とかうるうるしながら言われちゃうとさー」 「恋人からのプレゼントっつーヤツならまあ大概のもんは確かに」 「恋人じゃないよ」 「お?もしかしてカカシさんが攻めあぐねてるんですかね?」 「んーん。飼い主」 「え。そういうプレイ?」 「プレイじゃなくて、欲しいなーって思ったときにねー。ついねー」 「…なにしちまったんですか。予想はつきますけど」 「食ったら俺のモノだと思うじゃない?だからこう…好きだから頂戴って言ってそのまま」 「流石にまずいでしょうそれは…。ちゃんと手順とか踏まないと気にするんじゃないですか?アイツなら」 「酔っ払ってたみたいなのよねー。あの時。だから」 「だから?」 「俺も好きです!やった!今日からアンタうちの子です!かわいいです!ずっと狙ってたんですひゃっほう!とかってべた褒めされたあと布団に突っ込まれて撫で回されたあとそのまま寝られちゃった」 「ブッ!さ、さすが天然っつーかなんつーか!あはははは!そ、それで?どうしたんすか?カカシさんは?」 「ま、それでもいいかなーって思って。くっつかれたらむらむらしたからやっちゃったけど」 「…カカシさんらしいっつーか。アイツ、どうしたんですか?それで?」 「酒が抜けたらおもしろいくらい青くなって白くなって赤くなってねー。でもよろよろしながら油性マジックで名前書いてくれたよ。俺のだから名前か書かないと…!っていいながら」 「テンパってたんですかね。素か?」 「ま、おもしろいからそれもいいかなーって」 「アイツもカカシさんももうちょっと色々気ぃつけた方がいいんじゃないですかね…」 「で、誕生日だったのよ。この間」 「へー?ああ、酒でも奢りましょうか?アイツんちに持ってけば…」 「縄張り荒らすと怒るよ?」 「…どっちが怒るんだかわかりませんが、そんじゃやめときます」 「すごいでしょ?これ。術もしこまれてるし、いざって時は里まで強制召喚されるし」 「真面目なヤツが恋愛するとこわいっすね…」 「ねー。ゲンマ。指輪ってどこのがいいの?」 「そうっすね。火の国なら…んー?こことかこれっすね。ほら、ここのはこう…石がめだたないんですけど、割とみてくれもいいし。女に贈るならこっちがお勧めですが、ちょっと石とかデザインがでかいんで」 「ありがと。みてから決める」 「クリスマスあたりがお勧めです。あーその。せめていちゃぱらロマンチック編バリに盛り上げてやってください。そういうの好きっぽいんでイチコロですよ?」 「ありがと」 「…おもしろいもん見ちまったぜ」 ******************************************************************************** 適当。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |