「ひどい!なんでだめなの?」 「いや。普通にチョコレート食ったんじゃ駄目なんですか?ちんこもまあありえねぇけど、ケツにって…汚ねぇ…」 「そういう顔、そそります」 「あーそうですか。俺は全然なんで。無理ですね」 「じゃ、じゃあせめて媚薬入りチョコで…!」 「あー…その。そういうもんは宣言してやるもんなんでしょうか?」 「えー?だって宣言しとかないと怒るじゃない?イルカせんせ」 「宣言されても怒りますね。ええ。己の意思を無視してどうこうしようなんざ不愉快以外のなにものでもねぇ」 「じゃ、じゃあどうしたらいいの?せめてチョコクリーム塗りたくって…!」 「油染みって落ちにくいんですよね。ベッドも汚れちまいそうだし」 「ベッドなら新しいのいくらでも買うから!ね?」 「何言ってんですか!もったいねぇだろ!大体アンタが転がり込んできて一番最初に勝手に買い込んだやつでしょうが!」 「だってだって!イルカせんせが狭いって言うから!」 「そりゃ狭いでしょうが。シングルベッドに大柄な野郎二人は定員オーバーです。アンタ勝手に毎日来て泊まっていきやがるから、ベッドマッドぎっしぎしいってたじゃないですか!まあ新しいのは寝心地もいいんで気にいっちゃいますけど」 「そういえばあの音すっごくエロかった…!イルカせんせは寝付き良すぎてぷぅぷぅ無防備にかわいい寝息立ててるし、胸元もガバッと開いてるし、寝返りうったらうなじがちょうど噛みやすくて舐めやすい位置に…」 「あー…その、夢の世界に旅立つのは、結論出してからにして下さい」 「えー?ま、いいけど。不言実行って手もあるかなー…?」 「そういう目で見ない!獲物じゃないんですから俺は」 「おいしそうです」 「こらえ性がねぇのはわかってますけど!…チョコ、嫌いなんですか?」 「えーっと。甘い物は全部そんなには。でもイルカ先生の味が混ざったら最高級のチョコレートよりずーっとおいしそうですよね?」 「俺に味なんてないでしょうが…っつーかどこの味だどこの」 「ま、落ち込まない落ち込まない。ね?」 「いやだから脱がそうとすんな馬鹿ですかアンタ」 「真顔でいうなんて酷いけどその顔も好き」 「馬鹿につける薬ってどっかにねぇのかなぁ…」 「じゃ、じゃあ!どういうのならいいの!」 「あー…うーん?そうですね」 ***** 「で、結局どうなったの?イルカ先生真面目だからアンタの変態レベルに合わせるのなんて無理でしょ?」 「そりゃもっともだ。おめーはあんな所にいたからそりゃもうなんでもアリなんだろうけどよ。アイツはそういうのとは無縁で…」 「温泉になったんだよね!チョコレート風呂っていうのやるんだって」 「は?」 「あぁ?」 「だーかーらー。温泉で、チョコレート。あとどうしてもってお願いして、ポッキーゲームまで譲歩して貰ったの!温泉ならいいって喜んでくれたし!」 「…あらそう」 「ま、まあ好きにしろや」 「うん!夜のポッキーも諦めてないんだけどね?」 「ほどほどにね」 「あー面倒くせぇ」 「手作りチョコもがんばらなきゃ!じゃあな!」 「…なんだかんだ上手く行ってるのが不思議ね」 「割れ鍋に綴じ蓋なんだろうなぁ…」 ******************************************************************************** 適当。 女子力高め上忍と、漢中忍のかみ合わない温泉旅行はほどほどに幸せだったとかなんとか。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |