「カカシさん!ナニ作ってるんですか?」 「あー…もう帰って来ちゃったのね…。匂いかがないの。これはチョコレートなんだけど…」 「まだかな?まだかな?」 「…今日じゃなくてね?今度のバレンタイン用の…」 「いい匂い…!!!食べたい!」 「…うん。そうね…また作ればいいか…。」 「チョコ!うまそう!」 「…はい。あーん!」 「あーん!むぐっ!美味い…!!!」 「ん。なら良かった。」 「ねぇねぇ!また食べられるの?」 「あー…気に入った?」 「美味い!もっと!」 「じゃ、また今度…あと何日かしたら作るから、ちゃんと受け取ってね?」 「はぁい!楽しみ…!!!でももっと食べたい!」 「ああもう…かわいいんだから!はい、あーん。」 「あーん!…むぐっ!えへへ!うまい!!!」 「…次は見つからないように作らないとねぇ…。」 ***** 「一杯食べたねぇ?」 「美味かったです!…でも…もうない…。」 「また作ってあげるから!お皿まで舐めないの!」 「うー…。美味しかったのに…。一杯待たないと駄目?」 「えーっと…あと3日後くらいかな?」 「3日!?そんなに沢山待つの…?」 「そんなにショック受けなくても…イルカはチョコも好きなのね?」 「好き!でも…」 「どうしたの?」 「ねぇカカシさん…別のも、欲しいなー?」 「こらっ…指舐めるなんて…!そういう誘い方…!」 「ねぇ…もっと。」 「ああもう!知らないからね!」 「あっ…んんっ!」 ***** 「ただいまー!」 「え!ウソ!今日も!?」 「チョコー!ちょうだい!」 「…はい、あーん。」 「美味い!」 「…どうして見つかるのかなぁ?作ってるのわかっちゃうのかなぁ…?」 「だって!いい匂いするから!もっと!」 「バレンタインまでに材料が切れちゃいそう…。はい、あーん。」 「美味いー!!!」 「…かわいいから、いっか。」 ********************************************************************************* バレンタインの準備を自らするマメな男カカチ。 …ぬこから美味いものを隠すのは至難のわざと言うことで…。 巷にチョコの香り漂う季節なので、まだまだバレンタイン的な何か増量中。 |