「イルカせんせ…!こ、これとってぇ!とってくださぁい!!!見つめたいんです…!その桃色の唇から言葉が紡がれる瞬間も、熱い液体を飲み込むその瞬間も…!」 「茶ぁ飲んでるだけで凝視してきたのはそのせいか!?駄犬の分際でしつけに口出しするな!ああそうか…捨てられたいのか。そうかそうか!」 「い、いやですぅ!そんなのだめぇ!絶対いやぁ!」 「なら…黙れ!」 「は、はぁい!こ、これはこれでイルカ先生の音だけでも…!」 「ちっ!…コイツトイレにまで着いてきやがるからな…!耳栓も…」 「…いるんだな。今日は」 「あ!あけましておめでとうございます!新年早々なんといいますか…あれは、そのう…ちょっとアレが粗相をしたとかで…」 「そ、そうか…これを頼む」 「はい!ああ、任務先で年越しだったんですね…お疲れ様です。今度また飲みにでも行きましょうか!」 「そうだな…アレ…」 「あ!だから、見ちゃだめですよ…?よくないもんが脳に染みこみますから…」 「そ、そうか。では、またこの間の店ででも…」 「そうですね…」 「んー?…まーおーとーこーはーどぉーこぉーかぁーなぁー…?」 「ひっ!は、早く!早く行ってください!ここは俺が!」 「わかった!すまん!」 「逃げる気?甘いね?」 「くっ!早い!?目隠ししてるはずじゃ…!?」 「さぁて…新年早々ゴミ掃除かなぁ?ふふふふふふふ…ふ!?」 「おい駄犬…?俺の命令が理解できなかったようだが…?」 「ああん!鎖が…イルカ先生だけに縛り付けられて…!!!」 「うるせぇ!迷惑かけるなら今すぐにでも捨てると言った筈だ!どうせおとなしくなんて出来ないとは思ったが…鎖をこのまま三代目の机にでも括りつけてこようか!?」 「いやですぅ!あんな枯れ枯れジジイのところに置き去りなんて…!あ、でも緊縛プレイは大歓迎です!いっそこのままイルカ先生に見つめられながら…!」 「ぎゃあ!?待て待て待て!そんなもんだそうとすんな!」 「はっ!?…今です!行ってください!」 「ああ、すまん!」 「あ!逃げた!間男!」 「俺を付けねらうような変態は貴様だけだ!いい加減にしろ!」 「あ、ああん!鎖が…!首輪が締まる…!まるでイルカ先生の中の締め付けのように…!」 「…そうかそうか…そんなに…」 「ああん!も、もっと…もっと縛ってください…!!!」 「わー!?待てイルカ!受付に上忍捨てるとか止めてくれ!」 「もうこんなもんいらん!俺はコイツのせいで爽やかな新年所か朝っぱらから…!」 「えーっと…何があったかはわかりたくもないけどさ…。とにかくソレを放置しとくと被害が拡大するから、捨てるなら三代目に頼んで…」 「…ちっ!そうだな…とりあえず…」 「ご主人様の手ずからお散歩ですね…!お散歩プレイ…!」 「…このっ…!」 「わー!?待った!鎖で絞めんのは流石にナシだろ!?あ、それにほら!お前もう上がれよ!仕事終り!」 「え?あ、結構経ってたんだな」 「ほらほら、いいからこれ持って。かばん忘れんなよ!」 「ありがとな!じゃ、コイツ捨ててくるから!」 「捨て犬プレイ…拾ってくれるまでがんばって、拾ってもらえたらご奉仕プレイですね…!!!」 「黙れ!金輪際お前とは口きかん!」 「うふふふふふふ!」 「…はあ…なにがあったんだかしらないけど…アレ、三代目なら何とかしてくれないのかなぁ…あの人も無事だといいけど」 ***** 「三代目―!捨て犬します!はい!」 「…なんじゃ新年早々。濃いプレイしとるのぉ?」 「イルカ先生ったらいつでもすっごく激しくて…!もう俺幸せです!!!」 「そうかそうか!良かったのう!じゃがお前たちは新婚とはいえ、あまり励みすぎるでないぞ?まにあっくなぷれいより真心じゃ!」 「そ、そうですね…!熱く燃える愛を表現してこそ…!」 「あのー…盛り上がってるとこ悪いんですが、こいつもういらないんで」 「ああ、そうじゃなぁ?ほれみい!カカシよ!お主が励みすぎるから、イルカが疲れておるようじゃぞ?」 「えー?でも俺特製のステキな御節とステキなお酒とステキな…」 「べたべたするだけでは愛は育たん!…時にはしっとりとじゃな…!」 「そ、そうですね…!緊縛プレイだけより、耳から犯してみたり…!囁きだけでとか…!」 「いい加減黙れ駄犬!」 「で、どうしたんじゃ?こやつのことだから、朝晩問わず…」 「うぅ…俺は…俺はコイツに…!」 「どうしたんじゃ?ほれ、話してみよ。ああ、カカシ、お主は出ておれ。夫婦とはいえ話しにくいこともあるからの?」 「…イルカ先生に手ぇ出したら、三代目でも…!」 「うむうむ!愛しあっておるのう!安心せい!孫子のように思っては居るが、ワシは巨乳以外は願い下げじゃ!」 「そ、そうでしたね…!でも!ちょっとだけですからねー!」 「ほれ、今はもうアヤツは外に出ておる。さ。話しておくれ…?」 「あ、あいつがー…!姫初めとか何とかはある程度覚悟してたけど…!くったくたになって初日の出までとんでもない状態で見る羽目になったのに、ちょっと寝て目が覚めたら…!」 「なんじゃ?どうした?」 「いきなり、顔にか、かけ…いえ!こんなこと三代目には…!」 「…ううむ。そうか…」 「…すみません。でも、とにかくもう無理なんです…!俺はある程度普通に美味しいおせちと酒でいいんです…!5段もある山盛りの御節とか、刺身とか大名御用達の酒とかはいらないんです!普通のかわいい嫁さんが…!上忍で凄腕で代わりにソレに比例するかそれ以上に変態の…しかも野郎…夫なんていらないです!!!」 「そ、そうだったんですね…!」 「ぎゃあ!?どっから湧きやがった!?」 「なんじゃ?もう帰ってきよったか?わかったじゃろう?お主がちゃんとイルカを守らんから、己を責めておるではないか!」 「へ?ななななな!?」 「そうですね…!まさかそんな…!イルカ先生こそが俺のただ一人の伴侶だっていうのに、自分が俺にふさわしくないと悩んでいたなんて…!」 「誰がそんな話をした!?」 「隠さなくて、いいんですよ…?大丈夫。俺にはイルカ先生だけですから…!!!」 「ふむぐ!?んんー!?…な、なにしやがる!こんなところで!?」 「とりあえず、イルカ先生に妙なこと言ったヤツがいそうですから、そいつらを一掃しますね!うふふ!」 「わー!?これ以上被害を拡大させる気か!?それに貴様、目隠しと鎖つけたまんま待ってたのか!?依頼人に見られたりは!?」 「イルカは、優しい子じゃなぁ…!」 「そうです!イルカ先生は優しいんです!だから…だから自分を傷つけた奴らにもこんなに…!」 「そうじゃな。派手にやればイルカが傷つくばかりじゃ。…お主は、ちゃんと影からささえてやるのじゃぞ?」 「はい!もちろん!影から中から下からそこらじゅうから!…イルカ先生を支えていきます!!!」 「うむ!よく言った!では…帰ってゆっくり休むがいい」 「はい!ささ!イルカせんせ…?帰っていっぱいっぱいいーっぱい!くっ付いてイチャイチャして入れて出してそれはもうめくるめく時を過ごしましょうね!嫌なことなんて忘れさせちゃいますから!!!」 「うぎゃあああああ!はなせぇえぇええええ!!!」 「…良い番じゃ。今年も仲睦まじく過ごせるといいのう…!」 ********************************************************************************* 毎年恒例!…だったりするんだろうか…? 新年早々疲弊しきったイルカてんてーは、駄犬への制裁も検討しましたが、せっせせっせと家事だのなんだのを手伝い、 やたらと気遣いする姿にちょっとだけほだされたとかほだされないとか…! …そしてその姿についにイルカが妊娠したとか噂になって悶絶したとかしないとか…!? …まあつまり、いつも通り? ではでは!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |