「ひゃっほう!雨だぜ!」 「…朝っぱらから何なんだそのテンションは…?ただでさえ天気がうっとおしいっていうのに…!」 「今日も雨だな!カカシ!」 「…そりゃそうでしょ?梅雨なんだし。」 「梅雨…なんかいいよなぁ!」 「変わってると思ってたが、今度はなにが…!?」 「雨が降ると商店街が割り引きしてくれるし、じいちゃんがお菓子くれるし、近所のおばちゃんたちも、食い物の足が早いからって色々分けてくれるしな!!!イイコトずくめだぜ!」 「妙な所主婦っぽいって言うか…お前は梅雨に対して他に何かないのか…!?」 「ああでも、洗濯物は困るよな!」 「そうかもな。わざわざ術使うのも業腹だし…」 「そこでコレだ!」 「ナニ作ったんだ今度は!?」 「コレすごいんだぞ!」 「デカイな…っつーか何でまたこんなもん作るんだ!普通に乾燥機を買うとかせめて術を…!」 「洗濯物を干してる部屋においておくと、湿気を吸い込んでくれるんだ!」 「便利ではあるが…原動力は?」 「アスマ兄ちゃん!」 「わー!?クマ!無事か!?」 「と、言うのは軽い冗談だぜ!」 「…イルカ。そこ座んなさい。」 「え?飯なら出来てるけど?」 「そうじゃない!」 「まあまて!すぐ出すから!ああでも、その前に!この湿気スイスイ君の威力を…」 「いいから!座れ!」 「せっかちだなぁカカシは!しょうがない!すぐ準備するから、ちょっとまっててね!」 「ああこら待て!…ちっ!コレ、また妙な術でも使ってないだろうな…!?」 ***** 「待たせたな!今日はほうれん草とトマトの魚介たっぷりクリームパスタだぜ!」 「イルカ。まず話を…むぐ!?」 「伸びる前にがっつがつ食えよ!な!」 「あつっ!…う、うまいんだよなぁ…くそっ!」 「ベーコンとナスとアボカドとズッキーニのサラダもあるし、デザートは!なんとかぼちゃプリンだ!!!」 「…分かった。食ってから覚えてろよ…!?」 「おうとも!楽しみにしててくれ!」 ***** 「で、あの怪しい機械は一体なんだ?」 「水遁の術の応用で、空気の中の水分を…えっと、集めてくれるんだぜ!」 「で、それはどこから得た知識だ?」 「じいちゃんちの禁って書いてある…」 「没収だ!だから爺の家に行く時は俺と一緒じゃないと駄目だといっただろうが!」 「えー?なんで?便利だよ?きっと!」 「あぶないから禁術なんだよ…。大方威力が強すぎて、洗濯物の前に俺たちが干からびる。それにきっとって何だ!適当に術を使うなとあれほど…」 「ええ!?それはちょっとなぁ…おもしろそうだけど…。」 「面白いわけあるか!いいから、これは片付けて、お前はまともな修行をしろ!」 「おう!…へへ!」 「…何がおかしい…!?」 「だってさ、雨の日は色々楽しいこと満載だけど、一人で家にいなきゃいけないことが多かったからさ!カカシがいてくれればすっごく楽しめるんだなぁって!」 「そうか…。そう、だな…。」 「じゃ、手始めに遊びに行こうぜ!どろんこごっこを…」 「やらん!お前今家にいなきゃって…」 「そうだな…犬友も呼ぶぜ!さ、行くぞー!」 「なんでだー!?」 ********************************************************************************* 雨でも元気!風でも元気!いつでも元気! そして今日もカカチは負けてしまったと言う話。 ご意見ご感想などお気軽にどうぞー!!! |