「ひゃっ!…水が冷たい季節になったなぁ…。」 「今の…どうしたのよ?」 「何でもありません!アンタ昨日遅かったんだから寝ててくださいよ!」 「ふーん?」 「な、なんですか?」 「水。ねぇ…?」 「中忍だって、寒いものは寒いんだよ!…まあ、ちょっと情けないと思ったけど…。」 「お湯でやれば?」 「朝の洗顔は水って決めてるんです!いいから、寝て…」 「アンタも一緒にね。」 「ナニすんだ!俺はこれから飯食って…」 「水なんかに負けてられないしねぇ…。いい声聞かせて?」 「何の話だ!ちょっ!放せー!」 「だめー。行くよ。」 「うわっ!」 ***** 「んー?勝った。かな?」 「…何と競ってんだ…?アンタは…。」 「ん?だってイルカの一番イイ声は、俺だけが出せるから。可愛かったもんねー!あぁんとか…」 「わー!?わー!?黙れ!!!何だソレ!!!…くっ…馬鹿なことばっかりしやがって…。」 「ふーん?そんなコト言うんだ?…やっぱりもっと可愛くしてあげようかなー?」 「断る!調子にのんな!」 「いてっ!はいはい。」 「はいは一回だ!」 「もういいから寝よ?動けないでしょ?」 「アンタが言うな!…寝る。抱きつくな。」 「ヤダよ。さ…寝よ…。」 「…疲れてるくせに…。」 「アンタがいるから。大丈夫…。」 「ばーか。…寝よ…。」 ********************************************************************************* 寒さで朝が辛い季節になったということで…。 水に対抗した引っ付き虫ががはがれないという話。 |