「っくしゅっ!」 「なんだ?噂されてんのか?」 「誰にだよ!うぅ…さみぃ…!」 「っておい?もしかして風邪か?」 「もしかしてもなにも、見たら分かるだろうが」 「…マスクに顔も赤いし…風邪だな!完璧に!」 「嬉しそうに言ってる場合か!…流石に今日は残業しないで帰るぞ」 「お前が一番仕事してんだから、早退したって…」 「年末に寝言言ってる口はそこか?」 「笑いながらクナイ向けるの止めてくれ!…わかった。でも無理するなよ?」 「まぁそこそこのとこで止めとく。穴空けるほうが怖いもんな」 「…ったく…こんなとこ見られたら…」 「見られたら、なんだって?」 「うわー!?ああああああんぶ!?」 「え!?あー!お前!なにやってんだよ!」 「アンタこそなにやってんのよ?馬鹿じゃないの?」 「馬鹿はお前だ!殺気を収めろ!」 「…銀髪…タメ口…ってことは、こ、この人って…!」 「うるさいなー。ほら、帰るよ」 「そうだそうだ!帰れ!」 「これが終わるまで帰らない!あんたは先に戻ってろ!」 「忍のくせに風邪引いてるってのもおかしいけど、自分の体調理解してるんでしょ?」 「当たり前だ!だから今日は残業しないって…」 「そんなこといって、どうせうだうだ仕事しちゃう気でしょ?」 「そ、そんなことは…!」 「はたけ上忍!あの、連れて帰ってください!こいつ言っても聞かないし、風邪引いてると一層意地っ張りになるっていうか…!」 「アンタ、何でそんなに詳しいの?」 「ひっ!そ、それはその!アカデミーで同期で…!」 「止めろ!…わかった。帰る。届出は頼んだ」 「任せとけ!ちゃんと寝ろよ!」 「おう!…って訳だから、アンタの相手はできないぞ。移るからできれば離れて…うわっ!」 「ふらふらしてるし、熱は…こんなに高いの?ホンット馬鹿なんじゃないの?」 「馬鹿はお前だ!歩ける!下ろせ!」 「やだね。じゃ、アンタあとはよろしく」 「はい!…ってもういないか…。無事でいてくれよー…?」 ***** 「うぅぅぅ…!仕事が…!」 「ほら飲んで」 「薬ならさっきちゃんと保健室で…むぐ!?」 「飲んだ?じゃ、これも」 「なにすんだ!自分で…んんっ!」 「水分も、ね?」 「…馬鹿野郎!うつる!」 「うつんないよ。アンタみたいに柔じゃない。こんなに熱いと、中はどうなってんだろうね?」 「っ!…しないぞ」 「飲んじゃったのに?」 「!?病人に何てことすんだ馬鹿!」 「薬でしょ。立派な。…ま、耐性低いと副作用のが大きいらしいけど」 「く…ぅっ…!うそだろ…!」 「勝手に風邪引くアンタのが悪い。すぐ治るから安心して喘いでなさいよ」 「アンタこんなの使ってたのか…!」 「ま、ね、俺には効かないけど」 「え…!」 「早く治して。あんたが弱ってるの見るといらいらする」 「治ったら…真っ先にアンタ覚悟しろよ…!」 「はいはい。いいから、気持ちいいコトだけ考えてなさいよ」 「んっ!あっ…!あとで、おぼえてろ…!」 ********************************************************************************* いじめっこだったりして! ねむさむねむさむ… ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |