「あのさ、最近雨続きだったろ?」 「あーまあそうだな。凄い量の洗濯物たまってるもんな」 「そうそう!それにびしょぬれで何度も酷い目にあったし!ついこの間だって…!」 「そういやお前、職員室でアンダー干すの止めとけよ?」 「いや。あれは…俺じゃないんだ」 「え?だってあれ…そういや下着まで干してただろお前!うみのイルカって名前の縫い取りが…!」 「だからさ!あれ…俺のカバンの中に仕舞っといたヤツだったんだよ!」 「ウソ付け!びっちょびちょのシャツ触りたがるやつなんて…!」 「…おかしいだろ?ありえないだろ?」 「…なんだよその顔…!まさかホントに…!?」 「しかも…あれ、妙にいい匂いしただろ?」 「そういえば…雨で濡れたのそのまま干したにしちゃにおいしなかったよな…!?」 「洗って、あったみたいなんだ…」 「うっわー…地味に気色悪いな…。誰だろ?」 「最初はさ、生徒がやってくれたのかとか、食堂のおばちゃんとか色々考えてみたんだよ」 「ああ、食堂のおばちゃんならありえるよな!お前のくいっぷりがイイって気に入られてるし!この間も大福もらってたもんな?」 「生徒たちならいくらなんでも気付くはずだし…」 「まあわざわざ職員室でイタズラするなんてのはめったにいないもんな」 「だろ?だからさ、聞いてみたんだ。洗ってくれたんならありがとうございますって」 「…ちがったのか…」 「ああ。…そりゃ災難だったねぇ!って肩叩かれて、ついでにチョコレートもらったけど」 「…あー…うん。そんな感じだよな。だからお前昨日肩庇ってたのか」 「元上忍って…恐ろしいよな?」 「まあなー?でもさ、それよりも…その洗濯魔は一体…!?」 「どうしてかわかんないけどな。最近洗濯物はキレイに洗って畳んであるし、飯食い損なった日、あっただろ?」 「あー…あの!会議がやたら長引いた日か!」 「そうそう!…あの日もさ、ちょっと変なことがあったっていうか…」 「な、なんだよ!気になるだろ!はっきり言えよ!」 「…なんかさ、あの日…なんか飯が炊いてあって…」 「えええええ!?」 「炊飯器の中何度も確かめたけど確かにあるから…食べちまったんだよ」 「食べるなよ!…とにかく…大丈夫か!?」 「腹がすいてたんだよ!もうだめかってくらい!」 「だからって…!」 「…でだ、本題なんだけど…誰がやってくれたんだと思う?」 「誰、っていわれても…!?」 「俺…俺はさ、もしかして神様が頑張ってる俺にプレゼントくれたんじゃないかって…!」 「ええ!?」 「…でも…もし。もしだぞ?その、それっぽい人見かけたら教えてくれ!お礼したいから!」 「わかった。けど…」 「じゃ。俺これから受付だから!」 「はぁ…それって…もしかしてあのくっついて歩いてる…はたけ上忍が犯人じゃないのかなぁ…?」 ********************************************************************************* さりげなくそっと差し出される手に気付く日はくるのか…!? という訳で適当にそっと増やしてみたり。 ではではー!なにかしら突っ込みやらご感想などございましたら、御気軽にどうぞ!!! |