「おい止めとけよ!」 「こりねぇな!テンゾウ?」 「いいんです!止めないで下さい!…先輩!最近寒くないですか?僕手編みのマフラー…」 「んー?寒くないし、持ってるからいらない。」 「えぇ!?だってつけてるの見たことが…!」 「汚したらヤじゃない?折角イルカから貰ったのに。」 「ああ…恋人さんから…」 「特売っていうの?何だか安かったんだって、色は悪くても温かいからって。」 「特売!?先輩に!?」 「カシミアがどうとか言ってた。確かに温かいみたいよ?」 「先輩に特売なんて…!僕なんか糸から選んで…!」 「真冬なのにノースリーブなんて、見てる方が寒いってくれたんだよねー?照れちゃって可愛かった!」 「…チャクラで何とかできますし、マントもあるのに…」 「でさ、出るときに巻いてくれるんだよねー?風邪引くなよって。だから、今もポーチにしまってあるの。」 「先輩になんて失礼な…!」 「あ、来たね。先行くよー。」 「わあ!はい!」 「相変わらずだなぁ…。」 「アイツどうにかした方がいいよなぁ…。」 ***** 「片付いたね。」 「お疲れ様です隊長!」 「後は俺たちとテンゾウで…」 「せせせせんぱい!先輩の恋人さんのヤツを汚さないように俺の手編みの…!」 「んー?いらない。寒くないし。」 「でででででも!」 「邪魔だしねぇ?でも付けてるとイルカが喜ぶんだよねー?」 「隊長!ソレ結構似合いますね。」 「恋人さんに宜しくー!」 「じゃ。あと宜しくねー!」 「しぇんぱい…!」 「泣くなテンゾウ!…手編みって言うか…何か念が篭ってそうだな、それ。」 「相変わらずなんか…こう、正直気持ち悪いよな。」 「いいんです。僕は…先輩が幸せなら…!」 「「哀れなヤツ…」」 ********************************************************************************* そっと気持ちの悪いテンゾウたんを置いておいて見ます…。 念の代わりの自作の線維とか混じってるかもしれません。綿とか…。 …ご意見ご感想突っ込みなどございましたら、お気軽にどうぞ…。 |