七夕と駄犬(いつでも側に)


「今日も暑いですね…!!!」
「そうだな。…存在自体がうっとおしいから失せろ。喚いても目なんかあわせてやらんぞ!」
「こんな時こそ、こ、この…ステキなお衣装で…!」
「浴衣も甚平も怪しげな服もいらん。貴様こそ、その鬱陶しい覆面を何とかして来い」
「お、おそろいがいいんですね…!こ、こっちも…!!!」
「ちっ!しつこいぞ駄犬!」
「あ、ああ…イルカ先生が…見てる…!!!」
「…くっ!…反応したら負けだ…!イルカ模様の下着の意味なんて考えたくも無い…!相変らずなんで常に盛り上がってるんだこの変態が!」
「イルカ先生のは…とってもとぉってもステキな仕掛けがいっぱいあるんですよ!」
「いらん!…おい駄犬。俺はこれから出かけるから貴様もどっか行ってろ」
「わぁい!水遊びですね!勿論水着の準備も万端です!た、楽しいおもちゃも…!!!」
「断る。着いてきたら捨てるからな?」
「そ、そんな…!夏の夕立のなか…びしょぬれの捨て犬プレイなんて…!!!」
「…ちっ!」
「ああん!イルカ先生ったら瞬身まで使っちゃうなんて…!!!せっかちさんで可愛いおしりの俺の永遠の番!魂の片翼…!いっぱいいっぱいがんばらないと…!!!」
*****
「お!イルカ!…おい、アレはどこだ…?」
「一応ハウスと言いつけてきた。どうせ着いてきちゃいるんだろうけどな」
「…まあ、その…無理するなよ?七夕祭りの予行演習なんて、毎年やってるんだし…」
「今回は七夕大会の準備もあるだろ?どうせなら駄犬を使えればイイんだが、最近ご褒美をねだるなんてマネをしだしやがったから…け、今朝だって…!うぅぅぅうう…!」
「あ、その辺に関しては興味ないから!とりあえず…被害が出ない程度に手伝ってくれ…」
「任せとけ!やっぱり笹は中央だよな?」
「そうだな。あとは飾りつけなんだけど…どうしても時間が掛かるんだよなぁ?」
「吊るす順番でも場所でも揉めるもんなぁ…。とりあえず、くす玉だのなんだのだけでも均等に飾って…」
「それから、トラップもだろ?」
「頂上付近はちょっと難易度上げないとマズイよな?」
「一度下げた短冊は、一応自分以外には外せないようにしてあるってさ」
「うーん?じゃ、火遁は?流石にやばいか?」
「耐火性はあるらしいぞ。業火球までならいける…ってここに書いてある」
「へぇ。本当だ!しっかし、凄いこと考えるよなぁ?三代目も」
「あー…うん。三代目っていうか…な…」
「なんだよ?どうした?」
「…イルカ、がんばれ!」
「おう!…何だよ急に?」
「あー…うん。色々あるよな!人生!」
「何か、あったのか…?」
「あったっていうか、これから目の当たりにするんだろうなぁというか…」
「なんでもいいから相談したくなったら言ってくれよ?一人で悩むよりいいだろ?」
「…そう、だな…いいやつなのに…!どうしてアレなんかに…!」
「さてと…一応下忍メインだっていうから、風遁ベースにして、幻術もだな」
「…はぁ…」


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七夕なので!じわっと。
駄犬の活躍に請うご期待?
ではでは!ご意見ご感想など御気軽にどうぞ!

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