七夕と駄犬7(いつでも側に)


「な、なんだ!?結界!?」
「皆の者!ご苦労じゃった!決着がついたでの。お主らも解散してよいぞ」
「え、でも!あの!…そこに積みあがってる暗部の皆さんは!?」
「ああ、そうじゃな?とりあえず一人帰還したばかりのがおるから、ソヤツに運ばせよう。…こやつらを頼む」
「御意」
「では…後はそっとしておいてやるように。七夕が終わるころには解けるからの」
「あ、あの!?ってことは…中にまだ…!?」
「片付けに関しては…アヤツと、さっきまで伸びとったのにやらせるでな。良く頑張ってくれた。お陰でよいものをみられたわい」
「良いもの…って…!?」
「木の葉の里も安泰じゃな!あれなら…次の世代を支えてくれるじゃろう。まあ暗部の方はまだまだじゃな。修行を付けさせるかのう…?」
「あの!イ、イルカは!イルカは無事なんですか!?怪我とか…!」
「なんの!気にすることはないぞ?アヤツがそんなことを許すわけがないからの。安心せい」
「は、はぁ…。その、でも…!」
「さて、ここに居っても野暮と言うものじゃ。外からは見えぬが…イルカが気にするじゃろう。さ、撤収じゃ!ワシは一足先に戻るが…後は」
「はい!お任せ下さい!」
「では、後は頼んじゃぞ?」
「なぁ。三代目のトラップって結局どうなったんだよ!?」
「イルカ、でてこないってことは今あれと…!?」
「お、おい…さすがにやばくないか!?助け…っていっても三代目の結界なんかどうしようもできねぇ…!」
「三代目がそっとしておいてやれっていってるからな…」
「イルカー…」
「とりあえず二次被害が出なかったから良かったコトにしようぜ?な?」
「…そうだな…あと、明日、俺受付のシフト代わる…不憫すぎる…!」
「アカデミーの方は実はもう調整済みなんだよな…」
「…そっか…じゃ、じゃあとりあえずは休ませてはやれるよな…」
「七夕なのにな…」
「…そっとしておいてやろう。アカデミーにきても。…あとさ、なんていうか…祈ろう。それこそ七夕なんだし」
「今年こそ…アレの及ぼす被害が減りますように…!」
*****
「よく似合ってます…!そのスケスケお衣装も笹の葉緊縛も…!!!俺のを一生懸命飲み込んでひくひくしちゃって…!!!」
「ひっ…っうぁ…っ!…っ…ぅんっ!」
「あ、ああ…!掛けられちゃいました…!イルカ先生の…とぉーってもおいしいです…!」
「ふっぅ…うぅ…!も、イヤだ!お前なんか離婚だ!家も引っ越すし、里外任務にだってついてやる…!」
「えええええ!?そ、そんなのイヤですぅ!イルカ先生が照れてるだけって分かっててもいやです…!」
「照れてねぇ!この駄犬!変態!…普通にそうめんとか水羊羹とか食って、笹の葉に短冊飾って…酒でも飲みながらゆっくり寛ぐのが七夕のはずなのに…!」
「はぁい!…そ、そこからしっぽりコースが良かったんですね…!ごめんなさい…!イルカ先生が望むなら俺はどんなプレイだって…!え、縁側でそのままですね!それからお部屋で更にですね!そして…仕上げに朝まで緊縛…!!!」
「最後の不穏な単語はなんだー!?欠片も反省してないだろうが!」
「え?だって七夕ですもんね!川なんかに負けたりしませんけど!…その前にぜぇーったい…片時もいつだって側から離れません!」
「黙れ!いい加減解け!…俺は一人の時間が欲しいんだ!駄犬はハウスだ!」
「そ、そうですね…!テレ屋さんイルカ先生からのお誘い…!しっかり頂きます!今すぐお家で七夕プレイ…!!!」
「ぎゃあ!降ろせー!」
「あ。式?…えー?お片づけしなさいって。めんどくさいなぁ?イルカ先生とのいちゃぱらで忙しいのに!」
「なにい!?…三代目のか…。よ、よし!貴様は一応勝者だから帰れ。後は俺は片づけで忙しいから…」
「おーい、お前ら。起きろ!」
「う…隊長!?…やっぱり駄目だったか」
「どこまで記憶が残っている?」
「確か隊長を…囲んで、それからトラップに誘導中に…意識が途切れている」
「なんの術かわからなかった…流石だ!」
「あ、あの!?皆さん大丈夫ですか!?えー…一応その、木の葉病院から医療班借り出してきてるんですが…」
「気にしないでくれ」
「我々なら問題ない」
「ああ。後片付けでしたね?隊長はお帰りになってください。後は我々が」
「えー?でも悪いねぇ?」
「いえ。貴重な経験をさせて頂きましたから」
「いい修行になります」
「そ?じゃ。お願いねー?」
「お、おい!?暗部だろ!?あの人たち!そんな軽いのりでいいのか…!?」
「イルカせんせ!あいつらがイルカ先生の可愛さに不埒なことを仕掛けてくる前に帰りましょうねー?」
「うわぁ!?」
「…隊長、流石だ…!」
「…あの中忍がうらやましい…」 「さて、片付けるぞ。笹は…何かに加工するようだから、とりあえず切断する。短冊は三代目が預かり済みらしいから、枝は燃やしてしまおう」
「そうだな」
*****
「とうちゃーく!」
「…俺の、俺の平和な生活…」
「ああんもう!溜息も涙目な所もさいっこーに色っぽいです…!…さ、どうぞ…!」
「へ?…酒…?」
「ほ、ほんとは別の物を今すぐそのお口にごっくんしてもらいたいなぁ…!」
「黙れ!こうなったら…飲むぞ!」
「はぁい!一緒にしっぽり…楽しみです…!!!」
「晴れてるしな…月見酒も悪くない」
「イルカ酒も楽しみにしてますね…!!!」
「…もういい……ふ…っぷはぁ!」
「あ、ああ…イルカせんせのうなじが…熱を帯びて…!!!」
「飲め!駄犬も!」
「はぁい…!うふふふふふふふ…!!!」
「…ダメージは少なかったと思おう…明日には…制裁だ…!」
「うふふふふふふふ…!!!あ、後で…色々…!」
「うるせぇ!…大体なんで貴様は…!」
「七夕、イルカ先生と一緒に過ごせてすっごくすっごく幸せです…!ぜぇーったい…俺なら離れませんから…!」 「う…っ!そ、その顔は止めろ…!」
「ふふ…!たとえ火影様でも他の誰でも…イルカ先生から離れろって言われたら、里を抜けてでも側にいます…!」
「うぅぅぅぅ…!その目は…!」
「大好きです…!だから…ずぅーっと一緒にいましょうね!!!」
「…か、勝手にしろ!俺は…飲む!」
「はぁい!どんどん飲んでください…!うふふふふふふ…あ・と・で…俺のもたぁーっぷり…!!!」
「どうして…どうしてこんな馬鹿が可愛く見えるんだ…!?」


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七夕ー!ちょこっとだけおまけ?
油断したイルカてんてーはこの後たっぷり沢山お腹一杯になるまで…げふんごふん!
ではでは!ご意見ご感想など御気軽にどうぞ!

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