七夕と駄犬6(いつでも側に)


「ただいま帰還しました!…俺で最後ですかね」
「ああ、これで全員集まったか…では、始める。確認事項を順に」
「例の中忍への接触は禁止されている。これは特に注意すること。少しでも接触すれば、抹殺される可能性がある」
「サポートは格好悪いから不要だそうだ。各々笹の頂点を目指すように」
「「「「「はっ!」」」」」
「それにしても、隊長…いや、前隊長はどうしてわざわざ我々を誘ったんだ?」
「お前はあの時任務に出ていたたんだったな。そういえば」
「それなら、下忍ばかりでは弱い者いじめみたいに見えたら格好悪いからだそうだ」
「なるほど…では、本気で隊長にぶつかって行く方が…」
「そうだな。…だが相当やる気だ。側に立つのがキツイ程…。生半可な覚悟では戦えん」
「…作戦を」
「情報によるとこの中忍もそこそこやるようだ。まずはそちら叩いておきたいが禁じられているからな。やはり」
「まずは、隊長からか」
「それで生き残った者が頂点を目指す」
「全滅しかねんが、本気の隊長とやりあえるなら悪くないな」
「三代目のトラップはチャクラ感知式だそうだから、巻き添えを避ければいい」
「では俺が先に」
「背後から援護する」
「では俺がかく乱を…と、そういえば、アレがいないな?」
「隊長が声をかけ忘れたんだろう」
「いたの?とか言われたら、まためそめそと欝陶しいからな。この際要らないだろう」
「なら構わないな。我々だけで。…木遁で笹自体を伸ばす手もあったが」
「そうだな。とりあえずは我々だけで決行だ。…では各自装備を調え、集合は時間通りに」
「では…散!」
*****
「な、なぁ…あ、あの三代目のって…結局どうなったんだよ…!?」
「安心しろ。チャクラ感知式で、しかも駄犬にしか反応しないんだ。効果の件も一応進言したし、三代目がいざってときは止めてくれるって」
「そっか!よかったなぁ!…でも…」
「駄犬感知式…!ってことはだ、俺には発動しないし、なによりもし駄犬が引っかかってもヤツは俺を巻き込みそうになったら必死でかばうはずだ!」
「イ、イルカ?」
「負けねぇぞ…!覚悟しやがれ駄犬め…!むしろ駄犬をトラップまで誘導して発動した瞬間を狙えば…!」
「…もう、遠くにいっちゃったんだな…。とりあえず…被害がでないように運営担当者は結界の中で監視することにするよ…」
「七夕…くくく…っ!駄犬調教日和だなぁ…?」
「…ああ…早く終わってくれ…!」
*****
「イールカせんせ!楽しみですね!ローアングルから…イルカ先生のステキなお尻を眺めたり、感触も確かめたり、し、しばっちゃったりまいちゃったりつつんじゃったり…!!!」
「黙れ」
「…あ、来たみたい?」
「我々もそろいました。今回は…本気で掛からせて頂きます」
「楽しみです!自分、こんなチャンス…!」
「手合わせ、お手柔らかに」
「んー?よろしくね?あ、でもイルカ先生の髪の毛一本でも触れたら消すから。あとお尻が可愛いとか顔がかわいいとか…全部駄目。見るのも不可」
「…了解しました。わかったな?みんな!」
「「「「「はい!」」」」」
「…ぞろぞろ暗部がー…やっぱりコイツの差し金か…!敵、じゃないみたいだが…?」
「じゃ!はじめますよー?」
「うむ。全員おるようじゃな?…位置に着け!」
「三代目!…あの…!」
「高めあうその姿、説くと見せてもらうぞ!」
「駄目っぽいな…とりあえずー!近隣への迷惑が掛かりそうな場合は中止の指示をお願いします!」
「もちろんじゃ!…じゃが、そんなコトにはならんな?カカシ」
「はぁい!イルカ先生にカッコいい所一杯みせちゃいます!それからぁ…!お願い聞いてもらって、しっぽり朝まで…!プレイ休暇とり放題とか…!!!」
「駄犬隔離と駄犬と別居と駄犬の人格矯正と…!」
「…では、はじめる!さあ!皆の者!頂点を目指すがよい!」
「…火遁!」
「おっと!うーん?やっぱりお前はまだまだ甘いねぇ?」
「てやぁ!」
「ほーらね?連携が甘いよ」
「…っ!」
「特殊煙幕?ま、いい線行ってるけど…読まれちゃ駄目でしょ?」
「くっ!…流石隊長…!」
「もう隊長じゃないよ。…イルカ先生の旦那様になったからねぇ?ふふふふふふ…!!!」
「…業の冴えも鮮やかな体裁きも…更に腕を上げられましたね。やはり結婚したせいですか…?」
「んー?そうねぇ?守るモノがあるっていいことよー?もうほんっとーにかわいいし強いしステキなおし…ま、これ以上はひみつー!」
「く…っ!」
「ぐあっ!」
「交わして、投げて、避けて…さらに幻術か!?…あ、はじいた。…な、なんか高度なやり取りしながら、世間話してるが…これなら逃げ切れるかも…!」
「ああん!イルカせんせいったら…先に、イっちゃいやん!」
「ひっ!?駄犬!?…くそっ!…多分、この辺…」
「あらら?そっち?んー?どうしよっかなぁー?」
「…読まれてるか…!だがこれでケツは…ぎゃああああ!?」
「笹にすがり付いて…こ、このまま縛って…!でも他の奴らにイルカせんせの艶姿みせるなんて…!」
「な、なんでだ!?これ、三代目の…!…!?消えてる!?」
「あ、ちょっと邪魔なので!」
「くっ…!解除されたのか!?」
「時空間忍術の応用でぇす!三代目のとなると流石に面倒なので!…ま、ちょーっと疲れるし、まだ未完成で時々間違えちゃうからあんまり使ってないですけど!」
「そ、そんな危なそうなもん使うんじゃねぇ!…ってお前!?あのお前の愉快な仲間たちはどこいきやがった!?まさか…もう頂上に!?」
「あ。それなら…ほら、下に」
「え…!…うぉ!?なんだあの山!?暗部が積んであるなんて…!?い、生きてるよな…!?」
「なんだか皆楽しみにしてたみたいで張り切っちゃってたんでぇ…!俺もちゃあんと遊んであげちゃいました!でも…安心してください…!イルカ先生とのステキな桃色遊戯の方がずっとずっと楽しくて…!!!」
「黙れ!こうなったら…!」
「あ!イルカせんせぇの匂いがする…!!!」
「俺が端正篭めて仕掛けたトラップだ…食らえ!」
「ああん!イ、イルカ先生の…し、下着…!!!」
「今朝から何枚も着替えてストックしといたからな…!これが欲しけりゃソコでハウスだ!」
「ああん!イ、イルカせんせぇの臭い…!!!勃っちゃう…!!!」
「あと、ちょっと…!」
「も、もう我慢できません!!!」
「うわぁ!?く…っ!離せ!あと、すこし…短冊…!」
「あ、そうでしたね!ささ、一緒に!」
「なにを!?さわんな!って…あー!?」
「二人分同時―!愛ある共同作業…!!!つまり…どこまでも一心同体ってことですね…!ささ、今すぐこの場で愛を確かめ合いましょう…!!!」
「く…!こ、この場合、判定は…!?」
「そこまでじゃ!」
「はぁい!三代目―!俺、イルカ先生と一緒にプレイ休暇取り放題とぉ…!あとこの笹で七夕プレイと、それからぁ…!」
「さ、三代目…あの!俺の願いはコイツの願いをチャラにしてくださいってことで…!」
「仲が良いのう!じゃが…無効じゃ!」
「ええ!?なんでですか!?」
「短冊になにも書かん馬鹿がおるか!他の参加者は全員戦闘不能じゃし…」
「遠見の術か…!な、なら今から!今から書いてきます!」
「あ!なら俺のお願い聞いてもらえますよね!」
「なんじゃと?」
「あ、今重なってますけど…ほーら!よく見て下さい!イルカ先生とずーっとしっぽりたっぷりねっとり…いちゃぱらしまくりたいですって!」
「うむ…これならば、まあ良いか…」
「えええええ!?そ、そんな…!」
「二人の合同の願いとして受けてやろう。じゃが…やり放題なんぞ無理を言うな!イルカにまた家出されてしまうぞ!」
「えええぇぇぇええ!?そ、そんなの…そんなのいやですぅ!」
「では…そうじゃな。とりあえずは…てい!…うむ。これでよいかのう?」
「結界!?と、閉じ込められた…!」
「わぁい!お道具全部持ってきててよかったぁ!ささ、イルカせんせ…!
「…まあ今後とも、配慮はするから安心せい。…他の者たちは下がらせよう。ゆっくり…互いを労わりながら愛をはぐくむんじゃぞ?」
「わー!?待ってください三代目ー!最初っから最後まで全部間違ってますって!出してくれー!」
「はぁい!」
「ぎゃあ!そっちじゃねぇ!ズボン返せ!…っつうかこの格好は…!?」
「織姫緊縛笹の葉プレイ…まずはバックで!それからそれから…!!!」
「うぎゃあああああ!!!」


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七夕ー!ラストのような?
むだにながいー。だが…間に合ったってばよ!
ではでは!ご意見ご感想など御気軽にどうぞ!
…ちなみに、オチは必要ですか…?

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