「おはよう!」 「あー!?イルカ!」 「昨日はすまん!ちょ、ちょっとしたアクシデントが…」 「あ、うん。なんか分かったっていうか分かっちゃったっていうか…お前も大変だよな…」 「あー…なんていうか、大丈夫だ!あんな駄犬に負けねぇ!…今年は丁度いいイベントもあるしな…!」 「…なぁ、ほんとに参加するのか?」 「あ…やっぱり立場的にまずいか?それとも参加者が多いとか?」 「多いって言うかさ、これ」 「えーっと…な、なんだこれは!?」 「…えーっと。まあ、その、一応参加者名簿なんだけどなー…」 「名前が一つとしてないじゃないか…。犬面だの鳥面だの…こここここ、これって…!?」 「…参加受付、してただろ。昨日、任務受付といっしょに」 「なんか、あったんだな…」 「…面つけたのが整然と気配もなくならんで…っ!」 「わかった。泣くな…どうしてこんなことに…!?」 「それは、な…」 「ん?ああ、一人だけ名前…駄犬!?」 「…だからさ、今からでも間に合うからお前も参加止めとけって!…絶対裏でアレが…!」 「…くくくくくっ!いーい度胸だ…駄犬め…!」 「え!?あれ!?そっちなのかよ!?」 「暗部、か…!だが駄犬に比べれば大したことはないはずだ…!見てろよ…?」 「あー…イルカがー…」 「お、おい!?聞いたか!?って…どうしたんだ!?」 「イルカが壊れたー…」 「なんでもないぞー?…ただちょっと駄犬調教の必要性について改めて考えさせられてただけで…」 「そ、そうか…」 「うっうっ…!か、かいらんー…」 「こっちも、大事なんだけどな…」 「どうしたんだ?また誰かプールに忍び込んだとか…?水遁は修行になるけど、あんなトコで流しそうめんは腹壊すって言ってあるんだが」 「いや、ある意味生徒たちよりタチが悪いというか…その…」 「も、もういやだー!イルカとアレだけでも手一杯なのにー!…これ以上、なにがあったんだよ!?」 「落ち着けって!」 「そうだ!俺をあれと一緒にするな!」 「イルカも聞いとけ!…あのな。三代目が張り切ってる」 「あー…まああの人こういうの好きだもんな。お祭りとか」 「…で、だ。…参加者に下忍がいなくなっちゃったから…」 「そういや、そうみたいだよな…俺たちの努力は…あんな面子ならまた考え直さないと…」 「大丈夫だ。…凄まじい勢いで印組んで結界張った後、中からすげぇ怖い発言が聞こえてきてる…」 「三代目の、ほ、本気…!?」 「三代目は茶目っ気溢れてるからなぁ…。…気合入れねぇと!」 「そういう問題かー!?いいか?良く聞けイルカ!…おおいかん。これでは里が…いやさ、アヤツがおるから大丈夫かのう?とかなんとか…なんかすごい怖いこといってるんだぞ!?」 「…あ、のさ、その三代目が止めてくれる、よな…?」 「…あれだけ舞いあがってるのにか…?」 「どうする!?どうしたらいいんだ!?もういっそ皆で任務行こう!?里にいたら…!」 「…落ち着け。俺が、何とかする」 「イルカ!?なんとかって…どうやってなんとかするんだよ!?」 「三代目説得する。最悪…アレを」 「アレもどっこいどっこいじゃないか!?…それにお前はいいのかよ…。また…」 「三代目がなんとかできなかったらだ。…アレに関しては…負けてられねぇ…!」 「…無理、するなよイルカ…一応止めたからなー…」 「ああ。ありがとな!…ちょっと行ってくる!」 「三代目は意外とイルカなら聞いてくれそうだけど…」 「俺、やっぱり任務貰ってこよう…!」 ***** 「三代目!」 「うん?ああ、イルカか!中々おもしろいことになっとるようじゃから、ちとワシもな」 「…あの、威力の余り高いモノは避けていただきたいんです…!人手が足りないのと、アカデミー校舎に何かあると…」 「ああ、それなら大丈夫じゃ!発動する対象を限定しておる。アヤツなら何とかするはずじゃからな?」 「あの!?それって…本当に大丈夫なんですか!?」 「なんの!心配せずともワシがおるわい。アヤツが不甲斐ないマネをしでかしたら止めるくらいは、の?まあお主が強請れば校舎所か音さえ立てずに頂上にたどり着くじゃろうが」 「やっぱりあの駄犬か…!…その、申し訳ありません…出すぎたマネを…!」 「いや、かまわぬかまわぬ!…お互い心配しあっとるのう?仲が良すぎるのは玉に瑕じゃが、良い番じゃ!」 「…ソレに関しては全力で否定したいんですが…!?」 「さて、そろそろ執務室に戻ろうかの?お主も参加するようじゃし…」 「はい!…アイツだけに好き勝手させるわけには…!」 「競いあい、守りあう…うむうむ!善哉!善哉!」 「…もうすぐ…決戦…!俺は、負けねぇ…!」 「アヤツも張り切っておったし…やはり楽しくなりそうじゃなぁ!」 ********************************************************************************* 七夕ー!…老人の茶目っ気は意外と危険だと言う話。 という訳でーばとるろわいやる開始…? ではでは!ご意見ご感想など御気軽にどうぞ! |