「うー…冷蔵庫、空っぽ…」 「あらまあ見事に。どうしちゃったの?」 「わぁ!な、なんでもない!」 「買い物にいくなら付き合うけど?むしろ買ってこようか?」 「い、いらない!気にするな!」 「するでしょーが。留守中にやせられるとこっちが困るのよね。…それに色々心配だし」 「うっ!でもべつにその!ぎゃあ!」 「んー?そうね。そんなには?」 「やせては、いない。むしろ…」 「そうね。ちょっと太った?」 「ちょ、ちょっとだけだ!ちょっとだけだから…!」 「…ふぅん?」 「…ちょっとその、最近お前がやたら美味いもの買ってくるから…!いやでもそのせいじゃなくて!」 「修行だってしてるでしょ?そんなじゃないんじゃない?」 「…壁のぼりの訓練中に子どもを受けとめ損ないかけたんだ」 「それ、いつ?」 「昨日…」 「あー…ってことは」 「今回は無事だったが、次に同じようなことになったら…!」 「で?どうして冷蔵庫が空っぽに?」 「買い物行くの忘れてただけだから、へーきだ」 「…つまりそれだけ落ち込んでたってことね?」 「そ、そんなことないぞ!別に平気だ!…落ち込んだって失敗しなくなるわけじゃないからな…。もっと修行しないと」 「んーん。それ、原因があるから」 「へ?」 「俺のせいなんだけどねぇ…。ま、多分なにかあっても対処するための人員は回ってたはずだけど」 「なんだそれ!?一体なにしたんだ!?」 「ほら、俺は上忍でしょ?しかも一応二つ名もちなのよ」 「そうだなぁ。かぼちゃのてんぷら食えないのにな。お前」 「だからその番が耐性なしってのは不味いって言い出した馬鹿がいたから、その証明する羽目に…」 「毒もったのか!?お前が!」 「食べ物にはもってないよー?…医療班に止められなかった?」 「あ、そういやあの日検査がどうのって…あれか!」 「そ。…ごめんね?アカデミー教師やってるんだからある程度あるに決まってるのに」 「いや、必要ならそれは構わないんだけど!なんでそんな…!」 「合格だったって苦虫噛み潰したような顔で言ってきたから、なにもおきなかったのかと思ってたけど、後で見たら結構タチが悪いのを使われたみたいだし」 「わ!なんだ!?目なんか見ても…!」 「後遺症もなし。…よかった」 「そ、そうだな。そのせいなら…やっぱりもっと気をつけないと…!なんでこんなにだるいんだろうとは思ってたのにあの様じゃ…!」 「…ねぇ。いいの?」 「なにがだ?」 「一緒にいてくれるの?」 「へ?」 「ま、ダメって言ってもいるつもりだけどね?」 「い、いやその!それは…!うー…!」 「…じゃ、いいってことね?」 「…お前が!いっぱいしたせいかもしれないって思ったんだ!」 「え?」 「だ、だから!今後もあるかもしれないことなのに、あんな失態しでかすなんてありえないだろ!」 「あー…そういやそうだっけ?」 「お前ともうそういうのはしばらくなしだ!それから修行も増やす!」 「えー?そんなのムリ」 「む、無理とかいうな!これでも死ぬほど悩んだんだぞ!」 「ふふ…そ?」 「そうだ!だからお前は…んぐ!」 「修行、一緒にしよ?あとごはんも食べなさいね。それからやせる方もちゃーんと手伝うから」 「い、いい!いらない!お前の手伝いって…あぅ…!」 「末永くいっぱい色々よろしくねー?とりあえず沢山きもちよくなってもらおうっと」 ********************************************************************************* 適当。 いちゃぱらー。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |