「いこーぜ!」 「ヤダ。ラーメンはもう飽きた」 「えー!なんでだよ!あんなに美味いのに!」 「…イルカ。どんなに美味くてもラーメンばっかり食ってたら強い忍になれないよ?」 「え?なんで?」 「…それ、本気で聞いてる?」 「だってらーめんうまいじゃん!」 「おいしいとかまずいじゃなくて、栄養が偏るの。それなくてもチビなんだからちゃんと野菜とかとらなきゃだめなの」 「…ラーメン…」 「そんなに打ちひしがれなくても…。大体授業でやったでしょ?何でも食べて元気に育つとかさ」 「うん…。やっぱりセミとかも食べたほうがいいのかな…」 「どうしていきなりそっちにいくかな!?緊急時だけでいいでしょ!あと加熱しなさいよ!」 「カカシは食べたことあるの?」 「え?あーうん。まあね。父さんが教えてくれたから」 「そっか。じゃあ、俺も」 「セミじゃなくて野菜。ほらトマトにきゅうりになすに…」 「うっわぁ!つやっつやだ!これどこから?」 「…イルカがあんまりラーメンばっかり食べたがるから、庭の野菜持ってきたの」 「にわ?やさい?」 「それはま、追々ね。自分で世話したらどれだけ野菜がすごいか良く分かると思うよ。父さんもそう言ってた」 「へー!へー!すごいんだな!カカシ!」 「ま、まあね?たいしたことないけど!」 「あ、カカシって肌白いから赤くなると綺麗だなぁ」 「…イルカ…あんまり無防備だと危ないんだよ…?」 「へ?むぼーびって?」 「んー。ま、もうちょっと育ったら実戦で学んでもらうから」 「育つ…」 「落ち込まないの。ちゃんと野菜食べるなら、ときどきなららーめん食べたっていいんだから」 「分かった!」 「洗ってかじってもおいしいけど、今日はちゃんとしたもの食べてもらうからね」 「カカシの料理美味いもんな!やったぁ!…ラーメン、また今度一緒に行ってくれる?」 「行く!けど、その!…ああもうそんな顔しないの!」 「じゃ、ぜったいだかんな!へへ!」 「…俺はいつもご馳走目の前で我慢してるんだから、イルカもちょっとだけ我慢を覚えなさいね?」 「ごちそう?え?なんか食べたいものあるなら食べていいぞ?どうせ俺一人じゃあまっちゃうしさ」 「…その台詞はもうちょっと育ってからもう一度言ってちょうだいね?」 「よくわかんねぇけど。うん」 「下ごしらえするよー。手伝って」 「おうとも!」 「早く大きく育ってねー?」 ******************************************************************************** 適当。 ちびいると子カカシ四歳差版。 |