「ただいまー」 「おう!おかえり!」 「随分ご機嫌だねぇ?どうしたの?」 「へへー!ほら!コレ見てみろ!すごいだろ!」 「えーっと?梨とかぶどうとか…果物と、栗もあるのね」 「知り合いのおばちゃんから貰ったんだ!どれから食う?」 「そうねぇ?…じゃ、イルカから?」 「そ、そんな冗談はいらん!大体俺は食べもんじゃないし…!」 「一番おいしそうなのにねぇ…?ふふ…!」 「にやにやすんの禁止だ!ど、どれがイイかさっさと言え!」 「んー?イルカはどれがいいのよ?」 「梨もうまいんだよなぁ…!ぶどうもサイコーだし…!栗も…ほっくほっくの茹で栗とか、栗羊羹とかケーキとか…!」 「そ。じゃ、まず梨剥いたげる」 「おう!梨…!しゃきしゃきの梨…!」 「で、ぶどうは洗って冷やしとくし、栗は…茹でたのもいいけど、イルカは甘いのが好きだし、何か作るねー。モンブランとか?」 「いいのか!ケーキ…!栗のケーキ…!」 「でもま、その前に、こっちでしょ?」 「へ?あー!弁当!」 「秋だからって、色々新しいらしいよ?わざわざ式で教えてくれたのがいたから買ってきたの」 「美味そうだなぁ…!あ、良かった!炊き込みご飯じゃない!」 「あ、それは入れ替えさせたから。だってイルカ混ぜご飯とか嫌いでしょ?」 「それは…そうだけど!…ありがとな!」 「ま、お礼は後でちゃんと貰うし?…食べよ?」 「お礼…!?…で、でも冷めちゃうともったいないし…食う!」 「しっかり食べてねー?」 「おうとも!うわぁ…!この栗の入った煮物美味い…!」 「お茶淹れて来るねー?」 「あ、ありがとな!」 「…食べてる時の一生懸命な顔、おいしそ…。秋っていいよねぇ…!」 「秋刀魚も美味い!」 ***** 「ふぃー!美味かった…!」 「はい梨」 「え!剥いてくれたのか!ありがとな!…うん!美味い!」 「そ?…ああ、まあそれなり?」 「秋の味覚だよなぁ…!美味いもんが多くて幸せだ!」 「んー?じゃ、俺も秋の味覚、堪能しようかな?」 「え?ああ!そっか!ほら!梨!お前も食え!」 「ん。貰うよー。…そっちもね?」 「へ?んぁ!?」 「おいしそうだったからねぇ?ずっと」 「あぁっ!だか…ら!俺は食いもんじゃないって…!ふぁ…っ!」 「イルカは一年中旬だよねぇ…?ふふ…!」 ********************************************************************************* 秋の味覚を満喫したイルカちゃんは、年間通じて美味しいのでカカチにペロリと…! いつも通り!…そしてやはり遠くから先輩を見つめる怪しい瞳が…! えー…一応!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |