春の病25(適当)


これの続き。

「カカシ!これ!」
「え?なにこれ?」
「すごいだろ!」
「…どこのだれにもらったの?」
「え?任務でお礼にって」
「ふぅん…?」
「なんだよ!もっと驚くかと思ったのに…」
「どんな任務?」
「守秘義務ー。もういいだろ。返せ。飯は風呂はいってから作るから」
「ヤダ。おしえてくんないなら暴れる」
「なんで!?」
「だって!」
「ああもう!泣くなよこんなことで!…機密じゃないからいいけどさ…。これ貰った人はむかーし忍だったんだって。でも怪我して引退して、今は忍具やさんなんだ!」
「…ってことは…」
「たな卸しの手伝いついでに、いらないものとかセール品とか見せてもらって、迷ってたらこっちは貰えたんだ!」
「へぇ…?」
「けっこういいだろ?どう?」
「ん。まあまあかな。でもイルカには…」
「へへ!ならよかった!…それやる」
「え!」
「忍具って好みがあるから迷ったんだけどさ、古いけどすごく腕のいい職人さんがつくったんだって。そのクナイ」
「そうだね。これ、知ってる」
「え!ホント!これ、本当は誰かの特注品だったんだけど、その人が使わなくなっちゃったからとっておいたんだって」
「…父さん」
「え?」
「んーん。なんでもない。ありがと!」
「やっぱりもっとおいしいものとかのがよかった…?」
「違う違う!イルカのプレゼントなんて嬉しいに決まってるでしょ!」
「そうか?だってさ、あんまり嬉しそうじゃないし…」
「ちょっとね。このクナイに見覚えがあっただけ」
「へぇ!すごいな!俺、これ貰ったときに聞いた話だと、いつも注文してた人ってすっごく強かったんだって!」
「そうね…」
「でさ、その人からの注文がなくなったんだけど、職人さんがどうしてもっていって置いて行ったヤツなんだって!」
「ああ、そっか…あの爺さん」
「だから…本当は売り物じゃないんだ。でも俺があげたい人がいるって言ったら譲ってもらえた」
「知ってたのかもね」
「え?何を?」
「…イルカの俺への愛情がたっぷりってことかなー?」
「なんだよそれ!ふざけてばっかで!」
「いいじゃん。ホントのことだもん!」
「もういい!俺は風呂入るからな!」
「イルカ、ありがと。これ、ホントに嬉しい」
「なんだかわかんないけど…まあいいや。気に入ったんなら」
「大好き」
「…まあなんでもいいけど。じゃあちょっとまってろよ!すぐ支度するから!」
「うん!…父さんのクナイ、か…」
「それ、大事にしろよ!」
「うん!…ありがと」
「へへ!…じゃ、できたら手伝って!」
「うん!」


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適当な子カカイル続きまくり。
思春期黒暗部は今日も元気です。
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