これの続き。 「カカシ!これ!」 「え?なにこれ?」 「すごいだろ!」 「…どこのだれにもらったの?」 「え?任務でお礼にって」 「ふぅん…?」 「なんだよ!もっと驚くかと思ったのに…」 「どんな任務?」 「守秘義務ー。もういいだろ。返せ。飯は風呂はいってから作るから」 「ヤダ。おしえてくんないなら暴れる」 「なんで!?」 「だって!」 「ああもう!泣くなよこんなことで!…機密じゃないからいいけどさ…。これ貰った人はむかーし忍だったんだって。でも怪我して引退して、今は忍具やさんなんだ!」 「…ってことは…」 「たな卸しの手伝いついでに、いらないものとかセール品とか見せてもらって、迷ってたらこっちは貰えたんだ!」 「へぇ…?」 「けっこういいだろ?どう?」 「ん。まあまあかな。でもイルカには…」 「へへ!ならよかった!…それやる」 「え!」 「忍具って好みがあるから迷ったんだけどさ、古いけどすごく腕のいい職人さんがつくったんだって。そのクナイ」 「そうだね。これ、知ってる」 「え!ホント!これ、本当は誰かの特注品だったんだけど、その人が使わなくなっちゃったからとっておいたんだって」 「…父さん」 「え?」 「んーん。なんでもない。ありがと!」 「やっぱりもっとおいしいものとかのがよかった…?」 「違う違う!イルカのプレゼントなんて嬉しいに決まってるでしょ!」 「そうか?だってさ、あんまり嬉しそうじゃないし…」 「ちょっとね。このクナイに見覚えがあっただけ」 「へぇ!すごいな!俺、これ貰ったときに聞いた話だと、いつも注文してた人ってすっごく強かったんだって!」 「そうね…」 「でさ、その人からの注文がなくなったんだけど、職人さんがどうしてもっていって置いて行ったヤツなんだって!」 「ああ、そっか…あの爺さん」 「だから…本当は売り物じゃないんだ。でも俺があげたい人がいるって言ったら譲ってもらえた」 「知ってたのかもね」 「え?何を?」 「…イルカの俺への愛情がたっぷりってことかなー?」 「なんだよそれ!ふざけてばっかで!」 「いいじゃん。ホントのことだもん!」 「もういい!俺は風呂入るからな!」 「イルカ、ありがと。これ、ホントに嬉しい」 「なんだかわかんないけど…まあいいや。気に入ったんなら」 「大好き」 「…まあなんでもいいけど。じゃあちょっとまってろよ!すぐ支度するから!」 「うん!…父さんのクナイ、か…」 「それ、大事にしろよ!」 「うん!…ありがと」 「へへ!…じゃ、できたら手伝って!」 「うん!」 ********************************************************************************* 適当な子カカイル続きまくり。 思春期黒暗部は今日も元気です。 ではではー!なにかご意見ご感想等ございますれば御気軽にお知らせくださいませ! |