職権乱用6(毒暗部)

「目的地までもうすぐですね」
「本当?お父様のお友だち会うの、とっても楽しみなの!」
「ごみ掃除、終わったよー」
「お前!?いつの間に…!?さっきまで隣にいただろ!?」
「ゴミ掃除?お面の人はお掃除がとっても好きなのね!」
「え、えーっと!?その!」
「んー?そうね?お仕事だし?」
「お面つけてお掃除するの?お掃除しにくくない?」
「なれればへーき。ってことで、依頼人にも式で報告しといたから」
「ありがとな。でもこんなに小さい子の前で…!」
「じゃ、もう返して貰ってもいいよね?」
「はぁ!?」
「もうすぐ着くんでしょう?」
「ん。向こうで人のよさそうなおっさんが待ってたよー」
「屋敷にお連れするまでが任務だろ!第一帰りも…」
「ご挨拶の練習もしたし…大丈夫!着いたら渡すちゃあんとお土産とお手紙も準備できたし…」
「子供に気を使わせてどうするんだ!大体依頼人の意向ってものが…!」
「ん、それならへーき。こいつらに頼むから」
「わっ!忍犬!?」
「犬!さわってもいいの?」
「いいよー。あんまり匂いの強いものは好きじゃないから、よろしくね?」
「ちゃんと気を付けます!ふわふわ…!」
「おい!」
「犬のが気をつかわなくて済むし、依頼人も娘と二人っきりになるなとか言ってたし、ちょうどいいんじゃない?」
「あの依頼人ならやりかねないか…。でもそれって、お前だけなんじゃ…?
「なんでもいいんじゃない?さ、いこっか?」
「へ?わぁ!?」
「じゃ、またね?」
「また明日ー!」
*****
「なんてことするんだ!護衛任務中なのに!」
「ああ大丈夫でしょ?影分身もいるし」
「へ?」
「ま、連れ出したのは完全に私情だけど」
「やっぱりかー!?何すんだ!あの子が不安がってたら…!」
「ほんっと子供なつかせるの上手いんだもんねぇ?」
「それは…別に上手いわけじゃ…!」
「ホントはあんなに近くで守らせるつもりなかったんだけどねぇ?依頼人のおっさん食えないんだもん」
「依頼人をおっさん呼ばわりするな!…一緒にいすぎると確かに気にしそうな人だったから、どっかで待ってたほうがいいかもってのは賛成だけどな…」
「じゃ、早速。…いちゃいちゃしよう?」
「ぎゃあ!耳元でいうな!」
「無理―」
「わぁ!離せ!」
「だから、無理ー」
「うぅ…!結局こうなんのか…!?」


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毒暗部。
オチ的な…?
そしてもうちょいと変態さんアンケート放置予定!ご意見ぷりーず!
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