「目的地までもうすぐですね」 「本当?お父様のお友だち会うの、とっても楽しみなの!」 「ごみ掃除、終わったよー」 「お前!?いつの間に…!?さっきまで隣にいただろ!?」 「ゴミ掃除?お面の人はお掃除がとっても好きなのね!」 「え、えーっと!?その!」 「んー?そうね?お仕事だし?」 「お面つけてお掃除するの?お掃除しにくくない?」 「なれればへーき。ってことで、依頼人にも式で報告しといたから」 「ありがとな。でもこんなに小さい子の前で…!」 「じゃ、もう返して貰ってもいいよね?」 「はぁ!?」 「もうすぐ着くんでしょう?」 「ん。向こうで人のよさそうなおっさんが待ってたよー」 「屋敷にお連れするまでが任務だろ!第一帰りも…」 「ご挨拶の練習もしたし…大丈夫!着いたら渡すちゃあんとお土産とお手紙も準備できたし…」 「子供に気を使わせてどうするんだ!大体依頼人の意向ってものが…!」 「ん、それならへーき。こいつらに頼むから」 「わっ!忍犬!?」 「犬!さわってもいいの?」 「いいよー。あんまり匂いの強いものは好きじゃないから、よろしくね?」 「ちゃんと気を付けます!ふわふわ…!」 「おい!」 「犬のが気をつかわなくて済むし、依頼人も娘と二人っきりになるなとか言ってたし、ちょうどいいんじゃない?」 「あの依頼人ならやりかねないか…。でもそれって、お前だけなんじゃ…? 「なんでもいいんじゃない?さ、いこっか?」 「へ?わぁ!?」 「じゃ、またね?」 「また明日ー!」 ***** 「なんてことするんだ!護衛任務中なのに!」 「ああ大丈夫でしょ?影分身もいるし」 「へ?」 「ま、連れ出したのは完全に私情だけど」 「やっぱりかー!?何すんだ!あの子が不安がってたら…!」 「ほんっと子供なつかせるの上手いんだもんねぇ?」 「それは…別に上手いわけじゃ…!」 「ホントはあんなに近くで守らせるつもりなかったんだけどねぇ?依頼人のおっさん食えないんだもん」 「依頼人をおっさん呼ばわりするな!…一緒にいすぎると確かに気にしそうな人だったから、どっかで待ってたほうがいいかもってのは賛成だけどな…」 「じゃ、早速。…いちゃいちゃしよう?」 「ぎゃあ!耳元でいうな!」 「無理―」 「わぁ!離せ!」 「だから、無理ー」 「うぅ…!結局こうなんのか…!?」 ********************************************************************************* 毒暗部。 オチ的な…? そしてもうちょいと変態さんアンケート放置予定!ご意見ぷりーず! ではではー!なにかご意見ご感想等ございますれば御気軽にお知らせくださいませ! |