「じゃ、アレにアジトごと閉じ込めさせるから、動くのはそれからね」 「捕縛?それとも…」 「んー?できれば捕縛かなー?情報が欲しいみたい。回収部隊までよこしたから一応ね」 「そうか。…幻術か薬は?」 「使う。っていうか俺が術で丸ごと眠らせる。多分眠んないのが残るから、俺たちがそれを片っ端から捕縛。で、イルカは眠ってるの捕まえといてくれる?」 「わかりました」 「あとその後ちょっと働いてもらいたいことがあるのよね」 「それは…何を?」 「これが地図なんだけど」 「凄い…!どうやって調べたんだ?」 「んー?ま、色々?虫とか術とかねー?」 「これだけ分かってれば簡単に片付きそうだけど…厄介なのがいるんだな。アレだけ暗部がいるってことは」 「ま、そこそこね。術奪って来いとかホントめんどくさい」 「任務だぞ!ちゃんとやるんだろ?」 「そーね?なんてったってご褒美が待ってるし!」 「にやにやすんな!…で?」 「ここが、ターゲットがいる部屋」 「えーっと?随分奥の方にいるんだな。これじゃいざって時出られないだろうに」 「そ。だから一応迂回路として…ここに通路があるはずなのよ」 「つまり、そこを塞ぐってことか」 「その前にしとめられれば必要ないし、逃げられるってこともないと思うんだけどねぇ?アレが意地でも逃がさないだろうし。でも万が一があったら面倒でしょ?」 「術に気づかれたら真っ先にこっちにくるんじゃないか?むしろ先にこっちを塞いだほうが…」 「あ、それは大丈夫。暫く味方同士で争ってもらうつもりだから」 「へ?」 「ゴミ掃除のときに一匹だけわざと逃がしたんだけど、そいつに暗示かけといたから」 「うわー…それは、なんていうか」 「ま、その方がこっちの目的が達成しやすいし。めんどくさいんだけどね。全部綺麗に片付けちゃう方が楽なのに」 「それは、まあその」 「ってことでよろしくね?」 「分かった。じゃ、あの人には…」 「指示出しとく。一緒に戦わせるより早く片付くでしょ?」 「否定できない…。なんか、あの人もかわいそうっていうか、何でお前にあそこまで…」 「鼻血吹くしイルカにちょっかいかけるしねぇ…?精密検査進めとく」 「俺にちょっかいは関係ないだろ?鼻血は…うーん…なんていうか…」 「ご褒美になにしてもらおうかなー?」 「ふ、ふつーにだ!ちょっとだけだからな!」 「じゃ、今からいちゃいちゃしていーい?」 「駄目に決まってるだろ!任務中だぞ!」 「ん。じゃ、帰ったらいっぱいいちゃいちゃしようっと」 「うぅ…!お、男に二言はない!でも俺にも任務があるんだからやりすぎは…!」 「そうねー?あんまりぐったりしちゃうとやりがいが」 「わー!?わー!?何言ってんだ!?」 「さてと。急ご?」 「…はぁ…。そうだな。とにかくさっさと片付けるぞ!」 「いちゃぱらのためにもね」 「だからいい加減そこから離れろ!」 ********************************************************************************* 毒暗部。 で、突入!ってことで! もうちょっとつづきます…(´・ω・`) ではではー!なにかご意見ご感想等ございますれば御気軽にお知らせくださいませ! |