「これ、一日でおわんのか…?」 「終わらないかもなぁ…」 「思っても言うなよ…。何とかするしかないだろ…」 「大掃除の時に限って、大物って忘れがちだよなー」 「こんな使わない倉庫なんて覚えてられないもんなぁ…」 「とにかく、やるだけやってみよう」 「そうだなー…やんないと終わんないわけだし」 「三代目もこんな時期にこんな所の資料探したいとか言い出さないでくれたらいいのに…!」 「おーい!持ってきたぞー!」 「お!ありがとな!イルカ!」 「雑巾と箒と…人数分持ってきてくれたのか!大変だっただろ?」 「そんなことないって!それより、これ持ってきたけど、こんなに埃積もってると雑巾と箒じゃどうしようもないよな…」 「うーん?たしかに。だからってこのまま探すのもなぁ…?」 「あのさ、正直これだけ広いと一旦風遁で埃だけふっ飛ばしちゃった方がいい気がする」 「…やってみるか?」 「古い書物が多いけど、ちょっと風遁食らったくらいなら大丈夫だよな?多分」 「じゃ、俺が風遁で埃追い出すから、一旦離れててもらって…重要そうな物がふっとんできたら止めてくれ!」 「わかったけ!」 「俺も行くよ!」 「イルカは後で水遁かなんかで手伝ってくれ!この際日常生活に忍術使うなとか言ってられないだろ?」 「そうだよなー…明日までにって話なのにここすごい広さだし」 「得意なヤツで手分けして探せるようにしないと!」 「よおっし!いっくぞー!」 「うわっ!すごい埃!」 「げほっげほっ!」 「書類は大丈夫そうだけど、前が全然みえなかったって…どれだけ掃除してなかったんだろうな…」 「…あ、あれ?イルカがいないぞ!?」 「えぇ!?」 「皆―!ここだー」 「あ、イルカ!…と、はたけ上忍…!」 「…あの、その!掃除!もういいからさ!」 「イルカ。ここ掃除するの?」 「はい!あの、助けてくれてありがとうございます!あのままだったら埃直撃してたかもしれないのに…!」 「ん。大丈夫ならよかった。じゃ、後俺やるから」 「え?」 「はたけ上忍が!?」 「大丈夫です!こんなことで上忍の手を…」 「イルカがさ、困ってるみたいだから。…ここ、きれいにすればいいの?」 「は、はい!」 「三代目に頼まれて本を探しているんです!」 「わー!?こ、こら!イルカ!」 「ああ、だからか。…あのジジイ、俺とイルカが出かけるのが気に食わないから時間とらせようとしてたのね」 「…今のって、聞かなかった振りした方がいいよな…?」 「だ、だよな!」 「じゃ、とりあえず掃除からかな?…雷遁!」 「あ、なるほど。埃が」 「すごい!すごいですカカシさん!」 「ん。これでいいかな?で、どの本探してるの?」 「えっと…この本です!」 「えーっと?ああ、これか。…口寄せ!」 「わっ!?犬!」 「パックン!」 「…お主か。で、どうしたご主人?」 「これ、探して」 「匂いが分からんものは無理じゃぞ?」 「ああ、これさ、昔俺が薬草零しちゃったことがあるんだよね」 「ほう?で、どれじゃ?」 「コレ作ってる最中だったから、近い匂いだと思う」 「…大分時間がたっとるが追えなくもないか。ちと待ってもらうがよいか?」 「ん。お願い」 「…ふむ…。ああ、その本の山をどかしてくれんか?」 「俺がやるよ!」 「イルカはちょっと待ってて。これでいい?」 「…ふむ…お、あったぞ。これじゃな」 「うっわぁーあのジジイらしいね。陰険。こんな底にしまっとくなんて」 「すごい!見付かったんですね!確かにこれだ!ありがとう!パックン!カカシさん!」 「すげぇ…!さすが上忍…!」 「つうかさ、これってもしかしてまたまきこまれてるんじゃないのか?」 「じゃ、一緒に報告行くから、戸締りお願いしていい?」 「「「はい!」」」 「じゃ、俺も戸締り…」 「いいからお前は行け!」 「三代目待たせちゃ駄目だろ!」 「直帰していいからなー!勤務時間終わってるんだし」 「そういえば三代目が急いでるんだったっけ!すまんみんな!いって来る!ありがとな!」 「行ったか。」 「怖かった…」 「まだやりあってたんだなー…まきこまんでほしい…」 ***** 「三代目!お待たせしました!」 「おおイルカ!早いのう!どれ…おお、これじゃこれじゃ!ありがとうな!それではこれから礼に食事でも一緒に…」 「そんな!皆と…カカシさんががんばってくれたんです!だから大丈夫です!」 「…カカシ、とな…!?」 「そ、だからもう帰りますので」 「今わしはイルカと…!」 「これから、カカシさんと行ってきますね!お土産楽しみにしてて下さい!」 「イ、イルカや…?そんなのとより…!」 「イルカ。そろそろでよっか。遅くなっちゃうし」 「あ!そうですね!…三代目、よいお年を!」 「あ、ああ。じゃが…!」 「わっ!カカシさん!?重いですから降ろして…」 「いいから、行くよ」 「は、はい!」 「…うぬぅううう…!あやつめ!新年には眼にモノを…!」 ********************************************************************************* 大掃除後のお出かけの方を早いトコ何とかしたいのですが、原稿が真っ白すぎるのでー…でー…。 えー…一応!ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー! |