早朝出勤(変態さん)

「ううっ!朝早いとやっぱり寒いな…!」
「こ、こういうときこそ人肌で…!」
「黙れ。脱ぐな!こんな気温なのに平気そうな顔しやがって…!…やっぱり早朝シフトはそろそろキツイ季節だなぁ…眠いし」
「はい!俺の腕の中でゆっくりと休んでください!!!」
「断る。…アカデミーが休みだからまあいいんだが…何でコイツも休みなんだろうなぁ…」
「イルカ先生のステキなステキなお尻を、人気のない所で狙う間男どもを滅ぼすためですよ!!!」
「またその妄想か…。あー…いっそこいつにシフトを任せて寝てしまいたい…!」
「も・ち・ろ・ん!大丈夫ですよー!!!お仕事もお疲れのイルカ先生を癒すのもぜぇーんぶ!俺がやり遂げて見せますから!!!!イ、イルカ先生は横になってるだけでいいんですよ…!!!俺が…天国に…!!!」
「寝るの意味が違うわ!この駄犬が!!!」
「ああん!イ、イルカ先生の踏みっぷりが激し…っ!」
「ちっ!…まあいい。連休も後数日。どうせそれほど任務もないしな」
「そうですね…!!!ソレが終わったら俺とイルカ先生とのお台所新妻プレイが…!!!」
「その妄想は捨てろ。…どうしてあんなひらひらしたエプロン何着も何着も…!捨てるたびに買ってきてるのか貴様は!?」
「いいえ!お手製ですよー!!!安心してください!!!お肌に優しく…き、きつく縛ってもイルカ先生の美しく輝く素肌を傷つけません…!!!」
「用途がなんとなく分かった。…今後も発見し次第継続して廃棄する」
「うふふ!いーっぱいありますから!沢山汚して下さいね…!!!」
「無駄、なんだろうな…おい駄犬。俺はこれから仕事だ。帰れ」
「イルカ先生ったらて・れ・や・さん!大丈夫です!ちゃぁーんと!側で見守り続けますから…!!!」
「帰れ!っていっても無駄なんだろうなぁ…。はぁ…」
「イルカ先生の甘い吐息が…!閉ざされた人気の無い受付所をみたして…!やっぱりこんな危険な所に一人でなんかダメですぅー!!!」
「さて、夜間受付分は…ああ、やっぱり殆どないな」
「間男め…何処からでも来い!」
「無駄に気合入ってるとこ悪いが、早朝シフトは正直ヒマだ。昨日も誰も来なかったからな。…まあ普段ならもうちょっといるはずなんだが…やはり休み中だからか…?」
「油断は禁物です…!イルカ先生の魔性のお尻に掛かったら、どんな男でも思わず襲いたくなるはずなんです…!!!」
「黙れ。そこで無駄に唸ってるヒマあったら茶でも入れて来い」
「はぁい!愛情たっぷりの淹れたて玉露!」
「…相変らずどっから出して来るんだか…まあいい。…ふう。後はまあ、休み明けのテスト問題でも…」
「疲れたら肩揉みしますね…!それにぃ…膝枕だって、お布団だって…!」
「肩は別にいらん。何されるか…って!?布団がいつの間に!?さっさと片付けて来い!ココは受付だ!」
「ソ、ソファプレイが…!?」
「仕事中だといっただろうがこの駄犬!!!」
「はぁい!イイ子にしてます!終わったらぁ…ご褒美にぃ…うふふふふふふ!」
「ちっ!…まあ、眠らなくて済むからましなのか…?」
*****
「イルカー。お疲れさん!…ひっ!?」
「おーおはよう。あと、頼むな」
「イイイイイイイイルカ!?それ!?」
「ああ、気にするな。自発的に番犬してるだけだ。…お前も睨むんじゃない!駄犬!」
「だって…!気のいい同僚を装った間男かもしれないじゃないですか…!」
「だまれ。ああお前も気にするな。ただの駄犬だ」
「気にするって!…だからなのか…!?さっきから通りがかりの上忍に任務報告書手渡しされまくってるんだ…!」
「へ?なんだそれ?迷惑だな。一枚くらいならまだしも…」
「お前、もう早朝シフト禁止だな…」
「なんでだ!確かに寝そうになるけど…寝てないぞ!」
「…もういいから、その…一緒に帰ってやれよ。頑張ってたみたいだしさ」
「そうだな…眠いし。帰るけど…」
「そうしてくれ…!」
「じゃあな!」
「ご褒美にぃ…!」
「黙れ。」
「ああん!もっと…!」
「…はぁ…。また、回覧か…」


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変態さんを増やしてみる。
駄犬は隙だらけのイルカてんてーを守り抜いてるつもり。
イルカてんてーは隙を見せれば襲い掛かってくる駄犬を目覚まし代わりにしてるつもり。
受付所の気配を察した皆さんは…逃げることを選んだというコトで…!
ご意見ご感想など、お気軽にどうぞー!

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