「これとあれと…あれもだな!」 「なにしてんの?」 「…卒業試験の補習用に色々だ!…うーん?いっぱいありすぎてもアイツ覚えないしなぁ?生き残るために食える野草だけでもちゃんと覚えろって教えてるのに!ってその前に分身だ!分身!」 「…ふぅん?」 「よりによってアイツが苦手なのだからなー…。卒業させてやりたいけど、でも出来ないのに下忍にしても…」 「ま、そうね。ただ犬死するだけかな?」 「そんなの、駄目だ!…や、やっぱりこっちもかな!?」 「んー?結構必死?」 「当たり前だ!アイツは…ナルトは色々あるけど最後は決めるヤツだし、冬の食糧難も、夏の食糧難も共に乗り切ってきたんだぞ!」 「前半はちょっと腹立つけど…何で食糧難だけにポイント絞ってるのよ」 「食いモノを分け合って助け合ったんだ!生徒と教師だけど、仲間でもあるんだぞ!あ、仲間っていうと木の葉の忍全員だけど!それ以上にだな…!」 「そ。…あーあ。今までのも駄目そうだったけど、今年も、駄目かねぇ?」 「何の話だ?」 「ん。なんでもない。…でもま、今年は違うかもしれないし?イルカが育てたんだから」 「そうだ!ナルトは…なんていうか兄弟みたいにだな!」 「妬けるねぇ?…でも、ま、楽しみにしてるね?」 「そうだ!見てろよ!いつかでっかい忍になるんだから!…多分!これから育つ!牛乳飲んでるし!」 「…でっかいってそっちなの?…相変らずなんかずれてるよね」 「陣中見舞いに牛乳がいいかなぁ?どーんと張り込んで一楽スペシャル替え玉つきとか…!」 「ま、受かったら奢ってあげてもいいよー?」 「今はそんなこと言ってられるけどな!絶対にアイツはやってくれる!…その、いつかは!」 「…ま、いいんじゃない?どっちにしろ暗部辞めるってのは決まってるから」 「な、なななななな!?お前…!やっぱり勝手に住み着く暗部は駄目って言われたんだな!?謹慎だと思ってたけど免職…!?」 「違うよー?俺がね、辞めさせてっていっただけ。めんどくさいのはヤだったんだけどさ、イルカ見てると育てるってのも結構楽しそうだしね」 「暗部って…辛そうだもんな…。あー…その!あれだ!安心しろ!俺が養ってやる!…でもかぼちゃのてんぷらに文句言うなよ!今は無職でもお前ならすぐになんか見付かるはずだ!板前さんとか!」 「イルカに飼ってもらえるんならそれもいいかも?…でもねぇ?かぼちゃのてんぷらは却下だし、イルカは給料はいると全部トラップにしちゃうし、見てないとやせ細るし、それに俺のご飯じゃないともう駄目でしょ?」 「うっ!で、でも…!」 「それよりさ。それって、今から持ってくの?」 「え?いやこんな時間に行っても多分寝てるだろ?…ああでもあいつのことだしなー?腹出してないといいけど…ちょっとだけ見に…」 「じゃ、いいよね?」 「へ?うわぁ!」 「あんなこと言われちゃったし?愛を確かめ合うってのもいいでしょ?」 「な、なんでだ!?」 「ま、もうちょっとの我慢だしね?そしたらおおっぴらに住み着こうっと」 「なっ!もう住み着いてるじゃないかー!あ、あ…っ!」 「春だもんねぇ?俺も、卒業ってことかなー?」 ********************************************************************************* 後もうちょっとで暗部→上忍になりますが、中身は変わっていないので被害が家だけじゃなくなるだけと言う話。 ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー! |