「空が青い…」 「あー…そうね」 「天井がー…!」 「泣くんならあそこで水遁なんてかまさなきゃイイじゃない!」 「襲われて黙ってろって言うのか!」 「あー…ま、その辺はそれはそれってことかな?」 「大体アンタなんなんだよ!俺は…俺はこれからできたてのカップラーメンを食べる所だったのに…!」 「あら、でもこれじゃあねぇ…?無理でしょ?」 「しれっと言うなー!おまえのせいじゃないか!」 「でもまだお湯入れてなかったでしょ?これから沸かせば…」 「そういう問題じゃない!俺の家が…!どうしてくれるんだ!」 「うーん?ここ木造だから当てはあるかな?」 「なに!?直せるのか!なら直せ!すぐ直せ早く直せ!」 「んー?で、結局どうなの?」 「え?どうなのって?屋根塞いでくれ!別に風呂をヒノキにしろとか言わないから、床も!」 「そうじゃなくて、言ったでしょ?」 「言ったって…?」 「好きって」 「そういや…そんなことを聞いたような聞いてないような…?」 「なにそれ!人の告白を何だと思ってるのよ!」 「いや待て!まるで俺が悪いみたいな言い方してるけど…!お前勝手に人の家上がりこんで、いきなりぼそっとなんか言ってすぐに襲い掛かってきたじゃないか!」 「先手必勝は勝利の秘訣だよね?」 「あれは戦闘なのか!?そうなのか!?ならなんで人の服剥くんだ!意味が分からん!追いはぎなのか!?」 「えーっと。奪いたいのは心だし?」 「…正気か?」 「もちろん。ついでに本気でもあるよ」 「なら根本からしてまちがってるだろうが!告白したらまずは返事を聞く!色よいものなら…まずは手を繋ぐとか…!」 「えー?そんなの無理でしょ?欲しかったら即頂くでしょ?」 「どこの常識かしらないが、そんなことしたら女性に失礼だと思わないのか!」 「え?女だったの?ま、どっちでもいいんだけど」 「俺は男だー!大体さっき勝手に触ったからわかるだろう!」 「ああそうね。結構立派?」 「う、うるさい!そんな評価は余計だ!…天井直せ!そんで出てけ!」 「直すよー。でもここに住むから」 「なんでだ!?」 「折角だから間取り直させるね!寝室は一緒で!」 「だー!人の話を聞け!」 「…えー?」 「不満そうな顔するな!とにかく直せ!後のコトに関してもせめて相談しろ!」 「ま、いっか。…勝手に…」 「おい…!?」 「あ、返事来たよー。もうちょっとで着くから直してもらうね」 「そうしてくれ。そんで出来れば二度と俺の前に顔見せないでくれ…!」 「楽しみだねぇ…?ふふふ…!」 「木の芽時…木の芽時だからなのか…!?」 ********************************************************************************* てきとうー! 春は変なモノが湧く季節だということで! ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー! |