忍び寄る非日常

「あー…そばかな」
「いやむしろあれだろ。らーめんだろ」
「食堂のおばちゃんたちの頑張りを否定する気はないが、俺はらーめんなら美味いほうがいい!特に麺の茹で加減は最重要ポイントだろ!」
「こだわるなぁ。まあ確かにいつもちょっと伸びてるけどな。でもさ、俺らの目的はなんだ?」 「今すぐこの死にそうなほどの空腹を満たすことだな。…妥協も時には必要か…」
「悩むな。鬱陶しい!お前がラーメンにかける情熱が異常だってことは分かったから、さっさと食堂行くぞ!」
「おう!…にしてもなー…何にするかな…?」
「この時間だと選択肢は麺類だけだぞ。A定食が残ってるとか、そういう無駄な希望は捨てろ。最悪麺類だって何種類かは品切れかもしれないぞ?急がないと」
「うぅ…っ!となると食いたりねぇ…!妥協したくねぇけどそばだけ二人前食うのもなー…」
「ウダウダ言ってるヒマあるのかよ?」
「はっ!?そうだった!俺受付じゃん!」
「まじか!?イルカ、お前馬鹿だろ!?なにやってんだよ!後何分だ!?」
「…じゅっぷん…」
「行くぞ!ほら!」
「おう!…そばいっぱいだけかー…」
「食えないよりましだろうが!俺は食うけどな!らーめんとうどんとそばを!」
「くっそう!なんでこんなことに…!」
「会議長引いたくらいでうだうだ言うな!ほら着いたぞ!早く食券買え!」
「うそだろ!?」
「なんだよ?あ」
「…らーめん、しかない…」
「食わないという選択肢は?」
「ない…」
「ならホラ、急げよ?」
「…うっうっ…!」
*****
「いらっしゃいませぇー!」
「あれ?おばちゃんじゃない?なんか見覚えあるような…?」
「なななななな!?はたけじょ…もがふ!?」
「まあいいや。ラーメン下さい!」
「はぁい!もうずーっと待ってんたんですよ!どうぞ!」
「どうもー!…へへ…ここのは麺がのびてるけど出汁はそこそこいけるから…って、美味い!コレ美味いぞ!…あれ?いない?」
「あ、お友達の方なら急用でお出かけですよー?」
「なんだそっか!…もったいねぇなぁ!一楽みたいに美味いのに!」
「そりゃそうです!俺がんばりましたから!」
「そ、そうですか!ありがとうございます!ご馳走様―!」
「うふふ…!先生のためならなんだってしちゃうんですから…!」


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適当!
じわじわと忍び寄る非日常は、きっとある意味ばら色ー…とか!
ではではー!ご意見、ご感想などお気軽にどうぞー!


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