「な、にを、やってんですか?」 「新居を作ろうかと」 「新居…って、家建てるんですか。おめでとうございます。で、でもですね?そこには確か俺の家があったはずなんですが…!?」 「もうちょっと待ってて下さいね?」 「…待ってたら何とかなるんですかこれは!?一体何があったんだ!?」 「思いが爆発しちゃいまして。ついでに家も爆発させちゃったので、立て直したあかつきにはお付き合いいただけませんか?」 「何が爆発したんだかいまいちよくわからんのですが、どこにお付き合いすればいいんでしょう?俺、温泉くらいしかしらないんですが…。というかですね、俺の家がー!うっうぅ…!」 「大丈夫です。無事だった物は運び出してあります。家が出来てから戻しますんで」 「いや家ができてからって!どうやって!?どうすんですか!?俺の…俺の貰い物の限定ビールと生ラーメンがー…それ以前に授業の資料とかも…!」 「まあまあ。ちょーっとまっててくださいね?」 「ちょっともなにも!地面えぐれてんじゃないですか!ナニをどうやったらこうなるんですか!大体あんた執務中なんじゃないのか!」 「…ま、何とかなるか」 「おいこら!人の話はちゃんと聞け!」 「土遁!」 「おわっ!?里内で何大技ぶっぱなしてんだ!…くッ!揺れる…!」 「よいしょっと。どーお?これで」 「流石先輩ですね。これで基礎はいけそうです…ではこの図面の通りで問題ないですか?」 「んー。ちょっと待ってて?あのーイルカせんせ。ちょっと見てもらえます?」 「わっ!あ、ああ、終わったんですか…?こんな騒音と振動!周辺の皆さんにお詫びしてこなきゃダメですよ?なんだったら俺も一緒に行きますから」 「あ。蕎麦用意するの忘れてた」 「そば?え?え?」 「はぁ…。僕が既に手配済みです。それより間取りは?」 「そーね。イルカせんせー。コレ見てください」 「は?なんですかこりゃ。設計図?どこの潜入任務ですか?」 「新居のですよ。で、どう?この間取り?」 「風呂がデカイ…!」 「お風呂好きでしょ?」 「キッチンも広い!?」 「ま、俺も料理しますしね。イルカ先生も得意じゃない?」 「え?何でこんなに広いのにベッドルームが一個しかないんですかね?」 「や、一緒に寝るから必要ないですし」 「は?」 「ま、家ができたら追々なんとかします」 「…そうですか…。何か事故があったってことでいいんですよね?」 「そうですね…。確かにこれはある意味事故のような」 「とにかく、可能な限り現状復帰をお願いします。今日のところは諦めて仮眠室でも借りますから」 「テンゾウ」 「はいはい。わかってますよ!木遁!」 「おおおおおおお!?家が!えええ!?」 「水道と電気もあと半刻もあれば終わりますからー」 「そ、うですか。うおーすげぇ!」 「今のうちに家財道具運び入れないとね」 「先輩これってだまし討ちになるんじゃ…?」 「…イルカ先生相手に正攻法でいったら、こんな年まで気付いてもらえなかったんだもん。いいじゃない」 「いい訳ないと思うんですけど…。先輩がもうちょっと分かりやすく直球勝負で行ってれば…」 「あ、あの?何かトラブルでも?手伝いましょうか?」 「いえ。僕は大丈夫です。それより、そ、そのですね?」 「イルカせんせーごはん食べませんか?その間に出来上がると思うんで」 「そ、そうですか?すみません。ご面倒をおかけします」 「いえいえ!大丈夫ですよ!先輩をよろしくお願いします」 「え。あ。はい」 「じゃ、行きましょー」 「…そうですね…俺の生ラーメン…」 「はぁ…。あーあ。さっさとくっついて欲しいもんだよ。まったく」 ******************************************************************************** 適当。 ご意見ご感想お気軽にどうぞ。 |