「あー!いた!イルカ先生、ここここれ!ホントなのかってばよ!」 「こらぁ!ナルト!ここをどこだと思ってんだ!火影様の執務室だぞ!」 「そ、そんなんよりこれ!どういうことだってばよ!」 「あ!そ、それはその…あー、なんていうかその、だな」 「ホントよホントー。きれーに撮れてるでしょ?その写真―」 「カカシ先生!」 「こらナルト!先生じゃないだろ!」 「だ、だってよ!だってこ、こんなの俺ぜんぜん知らなかったってばよ?ホントなのかよ…なんで!」 「そ、れは、そのカカシさ、ま、が」 「様は止めてって。もうふーふなんだし?」 「うそだろ…!」 「落ち着けナルト!これはだな!」 「式はお前たちと一緒に挙げたようなもんだしね。立場上下手にそういうのやると大げさになっちゃうしやめとこうかなーなんて」 「そっか」 「ナルト!?わあ!なんで泣いてんだ!」 「だってよ…イルカ先生には幸せになって欲しかったから、嬉しいけど、嬉しいはずなのに、なんかさ、カカシ先生ってのは全然想像したことなかったし…」 「ああほら泣くな。大体これは…」 「わかってるってばよ!うちの父ちゃんのこと幸せにしねーと承知しねーからな!カカシ先生!」 「任せときなさいって。最っ高に幸せにするから」 「へへ!そんならいいってばよ!今度ヒナタとお祝いもってくっからさ!じゃあな!先生!」 「お、おいナルト!これは!」 「やー楽しみですね」 「…カカシさん。タチが悪すぎませんかこれ。いくらエイプリルフールだからって…!」 「んー?式はちゃんと挙げますよ。安心してね。旅行先でこっそりって形になっちゃうのは申し訳ないんですが、他の連中にあなたをみせたくないので」 「は?え?エイプリルフールに付き合えってこの間?え?」 「うん。ああでも嘘ついたのってそこだけだし?」 「…え?」 「じゃーん。ほら婚姻証明書―。籍はちゃーんと入れましたよ?安心してね?」 「安心できるかー!どうなってんですか!アンタ自分の立場わかってますか!?火影ですよ火影!」 「うん。だから今の内に権力の旨味味わっとかなきゃいけないかなーって。つい、ね?」 「そ、そんな顔して儚げな笑い方したって騙されませんからね!なにやっちゃってんですかー!」 「えー?だって好きですって言っても家に上がりこんでもこうやって秘書官に任命してもつれないから」 「だからってアンタなにも籍なんか入れなくてもいいでしょうが…何考えてんだ!」 「イルカ先生のことですかねー?」 「馬鹿野郎!だからそれが!」 「好きですよ?」 「ど、どうせそれも込みで嘘なんでしょう?」 「だから一個しか嘘はついてませんって。ちゃーんと結婚してね?って、ま、もう籍ははいっちゃってますけどあはは」 「ちょっ!詐欺じゃねぇか!」 「まあまあ。初夜は明日にしましょうね?」 「は?」 「夜の技術は早く確かめて欲しいけど、嘘で気持ちイイなんていわれちゃうと寂しいじゃない?」 「なっそっそういう問題かー!?」 「じゃ、後でねー?今から言いふらしてくるから」 「わー待て待て待ちなさい!こらー!」 ******************************************************************************** 四月馬鹿イェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━イ!! 春ですね。 |