「逃げようと思うんだ」 「…いやでも無理だろ」 「無理でも何でも!あんなもん突っ込まれる方が無理だ!」 「そりゃわかるけどな…。でもほらさ、一応あれでも上忍…」 「上忍だからって平和な中忍の生活を脅かす権利はないだろ!?」 「ないな。そりゃない」 「ってことは、戦場でせっせと設営したり飯作ったりしてる中忍を茂みに引っ張り込んで服ひっぱぐなんてありえないだろ?」 「…あー…まあそうだけどなー」 「し、しかも…!逃げ切ったら逃げ切ったで真夜中に天幕の中に入ってくるし!」 「ありゃびっくりしたな。気配に気付いて全員臨戦態勢になったし」 「影絵みたいで怖かったしな…」 「入り口の隙間から赤い目がじーってみてたときは、流石にもう駄目かとおもったわ」 「俺も…でもその後が!」 「いきなり入り込んできて先頭でクナイ構えてたお前押し倒そうとしたもんな」 「挙句に邪魔だから他は出て行けとか頭おかしいだろ!」 「あの後出て行くもなにも殺気で足うごかねぇし、イルカが大技使うから酷い目にあったもんな」 「うっ!それはその、すまん」 「ああいいっていいって。だってお前のせいじゃないじゃん。ただびしょぬれの天幕の掃除とか、アレ撤去してくれる人が来るまでの阿鼻叫喚とかはなー」 「保護者がいるなら常に監視しといてくれよ…」 「保護者っていうか、凄まじい勢いで新しい戦闘始まってたもんな」 「アレをなんとかしといてくれるならなんでもいい!でも頼りになんないじゃないか!」 「そうだなー…毎日くるもんな。みてるし。隙見せると…ってそういや昨日水浴びに行ったとき帰り遅かったけど無事だったか…?」 「聞きづらそうに言うな!無事だ!その、色々と酷い目にはあったが!」 「…やっぱりなー…。あれだぞ。恐怖で泣いてるやつもいたからな。迎えに行くいけに…有志を募ったくらいだ。その前にお前帰ってきたけど」 「俺の貴重なパンツが犠牲になっただけで済んだから心配すんなって!」 「ぎ、犠牲って…!?」 「襲われて、とりあえず脱いだ服んとこまで走ったらそのままついてきたから顔に投げつけてやった。んでそのまま逃げた」 「そ、れは…!パンツはその後どうなった…?」 「後で探しにいったんだけどさ。ほら水汲みに行くついでに。なかったんだ…」 「こえええええ!?」 「だからさ、とりあえず別部隊への転属願いを考えてる」 「逃げるってそっちか!」 「流石に里抜けなんてするわけないだろ!あんな変態一匹のために!」 「でもなー…ついてくるだろ。アレ」 「…実は俺もそれを心配してる」 「あ、あのさ」 「…いる、な…?」 「こっちみてる…!すっげぇみてるよ!」 「くっそう!こうなったらこの任務とっとと終了させてやる!どけ!この変質者!」 「あら威勢がいいのね。コレなくてもこまってないみたい?」 「あ!俺のパンツ!返せ!」 「なんだ履いてるじゃない。残念」 「ぎゃあ!?尻さわんじゃねぇ…!?」 「任務終了したいのね。じゃ、いってきます」 「へ?」 「い、いなくなった!?」 「なんなんだ…一体!?」 ********************************************************************************* 適当。 任務は終了しましたが貞操的な何かもお礼として…。という怖い話。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |