「イルカせんせ。まだ?」 「まだですね。ええ。全然終わってません」 「えー…」 「ああほら、泣きそうな顔しない!」 「だって折角休みなのにー」 「俺は休みじゃないんです」 「…かっこいい顔してズルイ」 「あーいいからほら、えーっと。そうだ!洗濯物とりこんどいてください!」 「もうやりましたー。畳んで箪笥にしまったし、パンツはお駄賃として預かっておきます」 「そんなこというと俺もパンツもらいますよ!」 「え!ホント!」 「…と思いましたが喜ぶなら無意味なんでやめます」 「ちぇー」 「うーん?あ、それならほら、風呂!」 「洗いましたよーだ。だってきれいにしとかないと。ねぇ?」 「うっ!流し目禁止!」 「はーい。イルカせんせの涙目の方が犯罪だと思いまーす」 「くっ!なら!買い物!」 「一緒にいきたいなー?ね。だめ?」 「だ、だめじゃないですが!待ってるの暇でしょう?」 「んー?イルカせんせがかまってくれるなら我慢します」 「…そうですか?ま、まあいいですけど。それじゃこの書類が終わるまで…」 「背中にくっついてていいですよね?」 「…重いんですが。許可取る前に張り付かれても」 「イチャパラ読んでおとなしくしてますよ?なんなら音読…」 「いりません」 「ちぇー」 「…もうちょっと我慢してくださいね?」 「…そうやって撫でるの反則…」 「へへ!さて!かわいいカカシさんを堪能するためにもがんばりますか!」 「うー…!早くね?」 ****** 「とまあうちのカカシさんはとびっきりかわいい上にちょろいんです」 「…私がしたかったのは前回の大隊編成早いし適確だったわって話だったんだけど…」 「そうですか!へへ!そりゃよかった!なにせほら、カカシさんが一生懸命我慢してるんですけどしきれなくてちらちら手元見てきちゃうし、家事もがんばってくれちゃうし、飯の支度中もひっついてくれたんですよね!やる気がでたのもカカシさんのおかげです」 「笑顔でいっちゃうところがすごいわ。素なところも」 「ほめるとあんなに普段きりっとした顔してるのにふにゃふにゃになるんですよ。やーかわいくてかわいくて!今までは残業してたんですけど、家でやる方がはかどるんで、最近許可とってカカシさんが休みのときはなるべく家にいるようにしてます」 「そ、そう?おしあわせにね?」 「へへ!はい!…なんだか新婚さんみたいですよね!」 「…なんていうか、割れ鍋綴じ蓋…」 「…ちょっと紅。俺のイルカせんせに何の用?」 「カカシさん!おかえりなさい!」 「ただいまー!あーイルカせんせの匂いー」 「え?ああ今日演習だったから…帰ったらすぐ風呂入りますね!」 「いいですねーお風呂。ふふ…。で?」 「鬱陶しいわね。お礼を言いにきたらあんたののろけたっぷり聞かされただけよ。相変わらずなのね」 「のろけ!うそ!イルカせんせ!俺にも!」 「え?の、のろけ?なんていいましたっけ?ただその、カカシさんがかわいいって話を…!」 「…え…!」 「ちょっと。そういうのは家帰ってからにしなさいよ?」 「ん!もちろん!」 「え?わぁあああ!」 「…バカップルに関わると疲れるわ…」 ******************************************************************************** 適当。 りはびり。 |