「おっかえりー!カカシ!今日も全力で演じ切ってきたか?」 「普通に任務だといってるだろうが!もが!?」 「今日は栗で新作おやつだ!ふわっふわに仕上げたシフォン生地で、手作りで超気合入れて作ったまろんぐらっせ包んで更にその周りのマロンクリームにはじいちゃんから巻き上げた洋酒入りだ!美味いだろ!」 「たしかに美味い。毎度毎度悲しくなる位美味い。だが!毎度毎度帰るなり口に食い物を押し込むなと何度も…もがっ!?」 「帰ってきて疲れてるだろ?ちゃんと食えば治るって!そう吼えなくてもいーっぱいあるからな!」 「そういう問題じゃ…!…ん?」 「どうした?栗にはやっぱりふわっふわの生地があうだろ?スフレとかもいいよなー!栗ご飯は却下だけど!」 「ちょっと、こっち立って見ろ」 「え?なになに?演技指導?」 「…やっぱり…!お前育った、か?」 「ホントか!え?でもなんか目線変わんないぞ?」 「そりゃそうだろ。俺も一応成長期だし。それにしてもこんなに育ってたんだな…。それなのに未だに忍術よりも明後日なトラップと料理の方が美味いなんて…!」 「ちぇー?何か大きくなったって感じはしないんだよなー?」 「ホラ見てみろ。これ、お前のつけたやつだろ?」 「あ!ホントだ!すげぇ…!俺こんなにすくすくと順調に…!」 「そうだな。だからこそ、これから修行…」 「へへ!栄光の父ちゃんロードを今また一歩前進って感じだよな!」 「そこは目指すな!その前に目指すべきものがあるだろうが!」 「え?あ、そっか!」 「わかったか?なら今日は体術の…」 「俳優かぁ…!エンターテイナーなとしての道も…!」 「どうしてそうなる!?」 「なんてったって、超絶演技派最強俳優カカシの演技指導があるからな!」 「なんだそれは!?…いや、だが逆に…演技指導って形にすればイルカもなんとか…!?」 「まあ父ちゃんロードを極めるのが先決だけどな!」 「…何度も言うがソレは止めとけ。まともな父親ならまだしもお前の親父さんは流石に…」 「すごかったんだぞ!料理でも洗濯でも何でもできるし、それなりに強いし、逃げ足とかすっげぇ素早いし、味方もびっくりな業繰り出して、母ちゃんに吊るされるし…」 「お前の親父さんはどうして忍になろうと思ったんだろうな…」 「…母ちゃんもさ、優しかったんだ。父ちゃんと一緒に吊るされそうな時は、じいちゃんが怒ったときより怖かったけど。寝るときとかさ、父ちゃんが母ちゃんは俺のだからって騒いでも拳骨一発で沈めて、俺と一緒に寝てくれたんだよな。しょっちゅう任務でいなかったけどさ」 「イルカ…。そう、だな。明日は…そういえば」 「…だから俺も父ちゃんロードを極めて、母ちゃんみたいにすっげぇ美人で強くてしっかり者でいろんな業持ちまくりな嫁さん貰うって決めてるんだ!」 「そうだな…たくさん修行して、ちゃんとした忍になって、お前の両親に…」 「それにはやっぱり男の魅力探求!そして肉だ!」 「まてまてまて!?途中までいい話だっただろ!?どうしてそうなる!?」 「まあそう慌てるなって!ちゃーんとク…アスマ兄ちゃん改から巻き上げた肉が…」 「クマ…またか…。…ちょっとまて!?改ってなんだ!?」 「かわいいぞ!すっごく!」 「クマー!?無事かー!?」 「あーあ。行っちゃった。今日もうちのカカシは元気がいいぜ!栗効果だな!あんなにアスマ兄ちゃんの衣装が楽しみだったなんて…!よし!カカシのハロウィンのドレス…ご期待に応えるべくしっかりばっちり盛大に気合入れて作るぞー!」 ********************************************************************************* 暴走子イルカは今日も元気です! クマは…多分無事です。概ね。多少なんかこう…お化け的な要素が加わってるかもしれませんが! ではではー!なにかしらつっこみだのご感想だの御気軽にどうぞー! |