ファッションとは体感するものである。

「どうだカカシ!!!」
「どうした…って!何でその服着てるんだ!?」
「だってさ。コレ着たらなんかこう…俺にも何か演技的なものがつかめるかなって!!!採寸も犬友に助けてもらって精密だし、 縫製だって完璧だ!!!」
「暗部に演技は関係ない!!!…潜入のときぐらいだ…。」
「そんな顔するなって!!!なんだ?やっぱりこう…演技に生きるものとして、着こなしとかが気になるのか?」
「ちがう!もういいから…その服脱ぎなさい。」
「え、駄目なの?」
「いいから脱げ!」
「折角の俺お手製だぞ?」
「勝手に暗部服なんか作るな!!!もしかして…その面もか…?」
「おう!カカシのをちょっと一時的に拝借して、型とってさ!ついでに俺竜にアレンジしちゃってみたぜ!!!」
「俺の荷物には勝手なことするなとあれほど!!!それになんでイルカ面なんだよ!!!」
「まあまあ。気にするなって!!!」
「気にするに決まってんだろうが!!!」
「空腹には…サトイモコロッケだぜ!!さあ!食え!!!今回は前回の失敗を踏まえてちゃんとしっとりな感じの中に、ゼリー状のコンソメを投入して とろっとした食感をお楽しみ頂けるはずだ!!!」
「うぐっ!…また試作品か!!!なんでこんなに適当なのに…美味いんだ!!!」
「泣くなよカカシ!まだまだあるから!!!」
「むぐっ!…ああ…なんでだ…!?」
「そうか…そんなに美味かったか!!!料理人冥利に尽きるぜ!!!」
「なんで…」

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演技的何かを追及するうちに違う方に関心が移行してしまい、服まで作っちゃった一直線なイルカと、 それに苦労しすぎているカカチだったとさ。


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