新年会(毒と暗部にご用心!)

「お、おい!やめとけって!」
「いいじゃないですか!先輩だってたまには僕たちと一緒に…!」
「んー?なぁに?どしたの?」
「隊長!もう終わったんですか、さすがに早い…まだコイツの説得が…!」
「先輩…やっぱりカッコイイなぁ…!」
「作戦終了―。撤収するよ?なんかあったの?」
「え、えっとですね!先輩は、今度のオフの日…」
「そうそう。コレ終わったら、イルカが友達と飲みに行くって言ってたのよね?」
「え!」
「そ、そうですか…!よし…!」
「こら!やめとけテンゾウ!」
「いいから黙ってて下さい!だったらその、僕たちと一緒に新年会…」
「そうそう、それ。だからまざっていーい?って聞いたら、凄まじい無礼講に耐えられるならいいけどな!って言ってたのよ。お前たちもくる?」
「え!?」
「あ、じゃあ隊長はそちらに参加ってことで!ほら行くぞ!」
「い、いや!でしたらその、同じお店でってどうですか!?」
「同じってなぁに?そんな任務あるの?」
「お前はもう黙れ!…隊長!ちょっとテンゾウは頭の調子が悪いみたいなので…!」
「ん?またなの?大丈夫?」
「あ!?」
「しぇ、しぇんぱいが…しぇんぱいが僕の額に…うぅぅっ!」
「あらら。重症みたいね」
「そうですね…で、ではコイツは片付けますので、先輩は先に里へ…!」
「悪いね。ありがと。…本気で来る気かなんて言ってたのよねぇ?酔っ払うとあんなに無防備になるくせに」
「あ、あーそうですか。えーっとですね…」
「しぇんぱいに…!?や、やっぱり僕と…!ふたりっき…ぐあっ!」
「ん?」
「ああ、なんでもありません。治療に必要だったのでしばらく寝ていて貰っただけです。先輩は…がんばってくださいね!」
「ん。ありがと」
「…ふぅ…。コイツも本当になんとかしないとな…。いつの間にここに紛れ込んでたんだ…!?」
「しぇん、ぱい…」
*****
「おじゃましまーす」
「お、おい!本気で来たのか…!?正規部隊の忍服なんてどこで…!?」
「おー?誰だよこいつ?知り合い?」
「イルカの知り合いにしちゃ…なんか頭良さそうだぞ?」
「白いな!立ってるな!あははははははは!!!」
「わー!?ちょっと待っててくれ!…なあ。わかっただろ?もう大分できあがってる!帰ったほうがいいだろ!?」
「なんで?面白いよ?」
「でもお前…!」
「おー!いっちゃいちゃー!そうかそうか!そういうことか!とりあえずビールか!」
「そうなのか!ビールか!おーいビールー!」
「ああああぁぁ…もう、帰れないぞ…どうするんだよ…」
「楽しそうだし、いいんじゃない?でもイルカに触ったら…ちょっと、ね?」
「まてまてまて!そういう顔で笑うな!?ここ中忍ばっかりなんだぞ!」
「びーるー!のめのめ!うははは!」
「ありがと。…じゃ、イタダキマス」
「おお!すごいぞ!覆面なのに飲んだ!」
「よぉし!次だー!」
「わー!?待てって!」
「じゃ、イルカも飲んでね?」
「そうだそうだ!のめのめ!」
「飲むけど!そのために参加したんだし!」
「そうか!それでこそイルカだ!ほら!」
「…も、もうこうなりゃヤケだ!」
「いい飲みっぷりだなぁ!それでこそイルカだ!」
「イルカだ!イルカだ!…エビフライ食べたい…」
「がんも!がんも俺のだ!」
「面白いねぇ?」
「ふ、ふふふ…飲め。お前も。うまいぞぉ?」
「…あーあ。これ、結構強いね?ま、いいけど。零れてるよ…?」
「んっあ…っ!」
「なんだ!?なんだ!?」
「イルカが鳴いてる!」
「そうか!イルカか!海―!刺身!」
「刺身―!」
「…流石イルカの友達って感じ?」
「うー…酒、飯…」
「そうね。もうちょっとだけここにいようかなー?可愛い顔は俺以外に見せないけど、ね?」


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という訳で久々に毒暗部にしてみたり。
酒は飲んでも飲まれるな的な…。←微宣伝。

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