料亭始めました?(あくまで子イルカ)

「ただいまー。って…!なんだこれ!?」
「お帰りカカシー!俺、今日から料亭始めるコトにしたから!まあ座れ!」
「…お前…そんなに悩んでたんなら何で相談しなかったんだ!?」
「え?あれ?カカシ?」
「確かに忍としてちょっと…いや、大分どうかと思うところはあるけど、お前には結構才能もあるし…多分!」
「えっと?」
「例えばクマを捕らえるトラップとかトラップとかトラップとか…!後は変な薬の調合技術とか、良く分からん禁術とか怪しい基地もどきの設営とか犬の手なづけ方とか妙な顔の広さとか!」
「あー…。」
「早まるな!確かにお前の料理は天才的だ!どんな料理もお前が作ると異常なほど美味い!それに四季折々の食材から残り物まで何でも最高に仕立上げてられるし、はっきりいって忍の方より才能あるかもしれん!被害も、多分減るだろうし!…でもだからって忍の道を諦めるのはまだ早いだろ!」
「そうだよな。」
「何か…あったんだろ…?言ってみろ。クマ狩り過ぎてイヤになったのか?日々怪しい基地作るのに疲れたのか?薬で誰か中毒でも起こしたのか!?…いや、もしかして…修行に行き詰ったか?それなら俺がちゃんと見てやるから!」
「うん。」
「何が理由だ?茶でも注れてやるからちょっと待ってろ!チッ!急須どこにあるんだか良く分からん!」
「えーっとね。」
「なんだどうした!?」
「今日、エイプリルフールなんだ。」
「…は?何だそれ?」
「うん。色々分かった。ゴメンな?カカシ。心配かけて。」
「あ、ああ。」
「忍は止めないし、料理も頑張るからな?カカシの毛艶はちゃんとキープする。」
「そ、そうか?で、何でなでるんだ?」
「ウソついてもいいけど、本当に人を傷つけるのはダメだってとおちゃんも言ってたしな!」
「何だかわからんけど、この暖簾だのテーブルだの…、どうするかな…?」
「俺が!ちゃんと片付けるから安心してくれ!」
「こんなに沢山無理だろ?手伝う。俺がもっと早く気付いてやればよかったよな…?任務なんか行ってないで…。」
「大丈夫!気にするなって!カカシは…コレでも食ってちょっと休んでてくれ!」
「もが!…美味い…。」
「春だからな!若竹煮だぜ!!!」
「…やっぱり、才能あるんだよなぁ…。こっちの。悩むよな…。」
「眉間に皺寄せてないで、ちょっと休んでろ!な?」
「そうだな…。でも、今度からはちゃんと俺に相談してくれよ?」
「おう!」
「ふぅ…。じゃ、悪いがちょっと休むな。」
「そうした方がいいよ!ご飯はすぐできるからなー!…アスマ兄ちゃんもひっかかったんだよなぁ…。皆騙されやすくて心配だぜ…。」


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アスマ兄ちゃんは普段の突拍子もなさからしてやりかねないと信じてしまいました。 しかもカカシに至っては暗部生活長すぎてエイプリルフールをよく知らない。(護衛任務なんかに関係しない行事なので…)
子イルカはやるからには徹底敵に!を合言葉に、気合入れて料亭風味の机だの何だのをやりすぎて本物そっくりにしてしまった。
…結果、アスマ兄ちゃんは分かった瞬間にあまりのコトに気絶。
カカシも心配しすぎて任務疲れでさらにぐったり。
子イルカも二人心配しつつ反省。
ということで、ウソはやっぱりよくないよねと言う話?

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