「たぁだいまーっと!」 「酒臭い…。」 「うー?何だ!猫か!猫だけど上忍か!あはははは!」 「しかも帰りが遅かった…。」 「花見はいいなぁ!やっぱり!」 「任務も頑張って、お腹空かせて待ってたのに…酷い…!」 「あれー?猫がもしかして泣きそう?ってことは…ご飯だな!ホラ!折り詰めー!!!」 「そんなのいらない。」 「…んー?なんだぁ?すねてんのか!ようし!ホラ!こっち来い!」 「なによもう。」 「うりゃうりゃ!撫でてやるー!!!」 「…まあいいけど。こういう性格だって知ってたし。」 「よし!風呂入って寝る!」 「風呂?危ないんじゃない?そんなに酔ってたら。」 「風呂〜!!!」 「…じゃ、一緒に入ってあげる。」 「ん?風呂は…猫は風呂嫌いだろ?」 「だってご主人様が心配じゃない?」 「そうかそうか!風呂入りたいか!じゃあ入るか!!!」 「ん。そうする。」 「寝巻きとー!あと…なんだっけ?」 「いらないから入ろう?」 「そうだな!出てから考えればいいよな!」 「ホラつかまって。」 「おお!猫のくせに中々やるな!」 「全くもう…。」 ***** 「風呂!お湯入ってない!?」 「当たり前でしょ?危ないからダメ。」 「風呂が…!!!」 「そんな顔しなーいの。」 「うう…風呂が…!」 「何でもいいけど。洗って?」 「なんで?」 「だって俺イルカの飼い猫だし?」 「…そういえばそうだったような…?」 「ソレが終わったらちゃんと俺を構いなさいよね。」 「えーっと?石鹸石鹸…どこだー?」 「まあ、俺を放って遊びに行ってたからお仕置きもするけど。」 「何で届かない…?あ、そうか!つかまれてるからか!」 「パジャマなんて着せてあげないし。」 「洗うぞ猫―!とりあえず離せ!」 「やだよー。はいボディソープ。」 「うわっ!冷たっ!?」 「じゃ、頑張って洗ってね?」 「へ?どうやって…?」 「全身でよーくこすって?」 「…こう、かなぁ?」 「そうそう。」 「あ、ん…なんか…変…?」 「その調子で頑張ってねー!色々。」 「やっあ…っ!」 「丁度春だし。朝まで付き合ってもらおうっと。」 ********************************************************************************* 猫は相変わらずどこまでも猫? 最近ご近所なんとなく猫たちが春を叫んでいるのでそっと増やしてみましたとさ。 猫に留守番をさせるととっても拗ねるというお話。 |