老人とウソ(教えて妖精さん!)

「お帰りなさいカカシさん!」
「ただいまー!結局帰るの朝になっちゃった。ごめんね?」
「そんな!カカシさんが無事ならそれでいいんです!…怪我とか、大丈夫ですか…?」
「ああ、そんな顔しないで?俺は大丈夫。イルカの方こそ大丈夫だった?ずっと起きてたんでしょ?無理しちゃダメじゃない!
「えっと!大丈夫です!…あ!でも!今日はすごいことが分かったんです!」
「凄いこと?なぁに?」
「カカシさんも知らないと思いますけど…実は三代目は本当は…」
「…また何かしでかしたの?」
「本当は魔法使いなんです…!」
「え?あの?」
「…びっくり、しましたか?」
「うん。した。…そういえばそうね。今日だったか。」
「えへへ!カカシさんをびっくりさせられてちょっと嬉しいです!」
「…いつも騙してばっかりだもんね。たまにはいいか…。」
「あ、それと!俺、今日お休み取ったんです!」
「…また残業したんでしょ!ダメっていってるのに!…昨日、何時までやってたの?」
「えっと…その、ちょっとだけ…。」
「ウソついても分かるよ?俺は…」
「うぅ…!その、ちょっと…夜中まで…。」
「やっぱり!…ちゃんと寝なきゃダメじゃない!」
「だって!カカシさんが帰って来る日にゆっくり一緒に過ごしたくて…!最近忙しいから…!」
「でも…無理しないで?俺はイルカに何かあったら…」
「はい!無理はしてません!…ちょっと寂しかったですけど…」
「ああもう…そんなコト言っちゃって…!やっぱりベッド行くよ!」
「え、あっ!んんーっ!」
「…寂しかった分、ずっと一緒にいようね…?」
「んあっ…はい…っ!」
*****
「なんですか。三代目。」
「イルカはどうしたんじゃ!」
「寝てますよ。イルカあんなに働かせてたら倒れるにきまってるでしょ?あ、明日も休ませますから。」
「そ、そんなつもりは…!大体貴様なんぞに…!」
「一昨日っていうか…昨日も遅くまで働かせて…!」
「…折角のえいぷりるふうるじゃぞ?そりゃあ…」
「アンタ、一体ナニいったんですか…?」
「その…ただちょっと、ほんのちょっとだけな?」
「まさか例の魔法使いってヤツ…」
「毎年やっとったのに今年は休みを取ると…!驚いて欲しかったんじゃ!」
「そういうことしますか。仮にも里長でしょ?」
「いいじゃろうが!後でちゃんとウソだと…」
「後でちゃんと俺が言っておきます。…色々ちゃんと、しっかりね。」
「ワシは…ワシは…!」
「…じゃ、また。…倒れないで下さいよ?イルカが心配するから。」
「くっ!…覚えておれ…任務を…!」
「あー…あんまり俺と引き離すとイルカも弱りますからね?」
「うぐっ!…なぜじゃイルカ…ッ!こんなヤツに…!」
「…晩御飯はなにがいいかなー?無理させちゃったし、ケーキも作るかな?」

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ウソはどこまでも突き通す妖精さん?と、茶目っ気のつもりの老人と真面目すぎる天然中忍。
残業は老人と一緒にお手伝いだったりしたという…!
次何にしようかなぁ…?

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