プール開き8(変態さん)



「一網打尽ってこういうこというんだな…」
「すごいな。なんか…なんかすごいよな…」
「でも変態なんだよな…」
「それは…そうだよなぁ…なんでなんだろうなぁ…」
「さて、これで最後の一匹ですね」
「ぐぇ!」
「ったくうーるさいったら。イルカせんせを一目でも見ようとしただけでも犯罪だってのにねー。ま、あとで抉り出してーそれからぁ!」
「はたけ上忍。ここでそれは困ります。まずは拷問訊問部に運びましょう」
「そーね。…あ、そっちのは俺のイルカ先生の机に触ったし下駄箱にも触ったし椅子にも触ったから俺が持って帰るね!」
「ではそれ以外を運びましょう」
「主任こえぇ…!アレと割と普通に会話してるぞ!?」
「ま、まあ終わってよかったじゃん!とっととこいつら放り込んで帰ろうぜ?」
「そ、そうだな。思ったよりあっさり片付いたもんな」
「そうですね。さすがうみの」
「へ?」
「イル…ええと!あいつがなんかしてたんですか?まさかもう帰ってきてる?でもあいつのトラップじゃなかったよな…!?」
「…どういうことなの?」
「状況を念のため暗号文で送ってくれという連絡がありましたので」
「うわき…うわきなの…!イルカせんせ!でもコイツは嫁さんにぞっこんですよ…!そんな…そんなぁ…」
「的確な戦略を立てて送ってくれたので早く片付きましたね。これで仕事も片付いてうみのも休みを取れるでしょう」
「え!」
「え!?」
「いいんですか!?」
「ええ。ただし三日程度なら考えてやらんでもないと伝えてくれと言われています」
「も、もうイルカせんせったら…!奥ゆかしい上に恥ずかしがり屋さんなんだから…!」
「…もだえてんなー…」
「久々に服着てるの見たと思ったけどあれだな。着ててもアレだな…いろんな意味で」
「そういうことです。まずはこのゴミの山を片付けてしまいましょう」
「は、はーい!」
「俺これとこれもってくから、お前そこのデブな」
「あ、ずりぃぞ!これ秋道さんちのチョウザさんより重そうじゃん!」
「こっちは筋肉だるま二体だぞ?イビキさんよりちょっとちっちぇぇけどさ!」
「ま、まあ確かに…」
「行こうぜ!」
「おう!」
「やっと片付きましたね」
「イルカせんせとお休み…!サプライズだなんて素敵…!」
「はたけ上忍。このゴミの処分は?」
「持って帰るけどじっくりいたぶるから!休暇がおわってからねー!」
「…はぁ…。わが身を犠牲にするなんて…せめてできるだけ早く帰還できるようにしておかないと」


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なつなので。
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