プール開き5(変態さん)



「風呂はあるんだな。しかも馬鹿みたいに広い上になんで花びらがやたら浮いてるんだ…?しかもやたらといろんな所に…?」
「どのお風呂もロマンティック仕上げです!いろんな絶景を一望できまぁす!ま、一番の絶景はイルカせんせの…うふふふふふ…!」
「水も真水か。どうなってんだ…?」
「えっとぉ!水脈に穴あけて引っ張ってきてーそれからぁー!」
「周りは海でも多少の食料は確保できるか」
「獲れたて新鮮な海の幸ならいくらでも!もっちろーん!南国フルーツからなにからなにまで揃ってます!一番立派なのは俺のいつでも準備万端な股間の…」
「寝床もある。後は方角の確定さえすればなんとかなる、か?」
「ベッドもステキでしょ?まずはこの海と星空が見えるお部屋!それからぁ!こっちの湖と鳥たちが見えるお部屋!あとはぁ!海の中が見える水中の…!」
「何でこの家はベッドまみれ…かんがえるまでもないか…。兵糧丸は3つあるし、水分の確保と食料の備蓄が多少できれば戻れるか」
「えー?でもでもぉ!ここって火の国と大陸繋がってないですし?サバイバルプレイもいいかなーって思ったんで、密林の奥にも野性味溢れるステキな寝室が!」
「…ッ!まさか…!いやでもだからか…!星座の位置からしておかしいと思ってたが…!くそ!どこなんだここは!見たことない植物がありすぎるし!」
「だぁれも邪魔モノはいません…!いっぱいいっぱいたくさんいちゃいちゃいちゃいちゃし放題です!あ、でもぉギャラリーが必要なら影分身で!むしろ複数プレイ!」
「今年はプール使って水遁の新しいカリキュラムが始まる予定だったんだ」
「へー?どんなですか?イルカせんせの泳ぐ姿は愛らしいし色っぽいしかわいいしかっこいいし最高のお尻だし!間男泥棒猫共の目をかたっぱしからつぶ…あぁん!」
「水中戦や水難救助時の生存率を上げるために色々工夫してな。チャクラ量が少なくて、まだ代謝調節だの呼吸法だのなんだのが出来ない子どもたち向けに。貴様の怪しげな潜伏方法もヒントにしてな。転んでもただで起きて溜まるかってんだ!」
「んぁ!あぁ…!もっと…そこぉ…!」
「俺が!責任者だったんだ!まあしっかり資料も打ち合わせも万が一に備えてしてあるから俺が抜けてもなんとかなるだろうが!…全部貴様のせいで…!」
「あん!あぁあん!はぁん!…んー?それが、きっと漏れたんですね…!」
「は?」
「アカデミーで大規模な新術試験が行われるーって。それも写輪眼の情夫が立案者ーって」
「じょうふ…?情夫だと!?それに新術ったって、風遁応用して空気固めて中に潜むってだけの単純な術だぞ!?最初は頭の回りだけで、上にぼこぼこ気泡があがったらばれちまうからそれをなんとかするってだけの…!」
「失礼しちゃいますよねー?俺の大事な大事な奥さんに情夫とか!しんじらんない!そういう変なの一杯来ちゃったんですよねぇ?ま、殆ど全部片付けたっていうかぁ。色々実験に使わせてもらったりとか、ストレス発散に使わせてもらったりとかぁ!でもどんどん湧いてくるかもだし、まだ夏は始まったばかりで南国イルカ大作戦…!」
「俺の、せいか…!?」
「だいじょぶですよー!俺のかわいい部下たちがたっぷり潜んでますから!生徒に化けたって一瞬で…ふふふふふ…!俺のイルカせんせに手を出すなんて、一瞬でも考えたんだから存在そのものを…!」
「だが一体どうしてそんなことに?たかがアカデミーのカリキュラムだぞ?せいぜい職員会議くらいでしか話しちゃいないし、そりゃ火影様にも報告は上げたが…」
「んー?それはま、これから追々?」
「…俺が帰れば、被害が広がるのか」
「一番狙われてるのがイルカせんせですし!ま、指一本触れさせるつもりはないんですけど!夏だし!夏だし夏だし夏だし!解放的な青い空と海の下で…!」
「血走った目で喚くな!…そうか。何でこんな子供だましの術で大騒ぎに?」
「お昼は南国ランチ!デザートに俺のバナナはいかがですか…!」
「うるせぇ!バナナはいらん!飯は食う!余計なもん入れるんじゃねえぞ!」
「はぁい!愛情とー!愛情とか愛情とか愛情とかーあとはぁ!」
「どこのどいつだ…!おい駄犬!情報流したやつが見つかったら教えろ!」
「えー?いいですけどー?」
「うちの生徒に手ぇ出すなんざ…!俺がこの手ですりつぶしてやる…!くくく…!」
「イルカせんせ…!怒った顔もす・て・き…!でもでも俺以外のヤツに興味持つなんて…!やっぱり塵共は徹底的に…!」
「そうと決まればしばらくはしょうがないな。おい駄犬。俺の机の上から書類とってこい。あと主任にはデスクワークならできると伝えてくれ。後は右隣の席の…」
「つっこみたいなんて言った塵のことですか?」
「は?それか左隣の…」
「馴れ馴れしく呼び捨てしたあの塵の方ですね…?」
「禍々しいチャクラ垂れ流すんじゃねぇ!いいか?これは緊急事態で被害拡大を防ぐために潜伏してるだけだ!つまり俺は任務中だ!お前と南国ごっこなんざしてる暇はない!」
「えー?イルカせんせは働きすぎだからちょっと休んだ方がいいって火影様も許可くれたんですよー?たまには夫夫水入らずでって」
「巻物と筆。寄越せ」
「はぁい!どうぞ!」
「代教誰になったんだ…?時間割的に主任か?とりあえず…これでいいか?おい駄犬。これを主任と、あとこっちは右に、こっちは左に。それからこれは受付において来い」
「えー?でもでも…」
「うだうだ言うな!仕事が片付いたら多少の息抜きくらいなら付き合ってやらなくもないぞ?仕事の邪魔をするなら…分かってるな?」
「はぁい!今すぐー!あ、そっちの愛情たっぷり絞りたてジュース飲んで待ってて下さいねー!南国プレイ…!」
「はぁ…。とりあえず食いモンは美味い、な。…うぅ…!泣いてなんかいねぇ…!」


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なつなので。
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