プール開き4(変態さん)



「しばらく不在だが気にせんで良いって言われた…」
「赤ふん健在だった…」
「任務扱いになっているそうです。緊急で」
「ひ!あ、主任!」
「無事でいるといいんですが…」
「そ、そうですね…」
「アイツの穴はどうやって埋めたら…?」
「んー?イルカせんせの穴につっこみたいなんて死にたいの?死にたいんだよねぇ!大丈夫!イルカせんせもいないことだし今すぐ…!」
「ぎゃああああ!で、でたー!?しゅにーん!ででででででで!」
「はたけ上忍。任務ならば仕方がありませんが、代わりに誰かがシフトを埋めなければならないのでその相談をしていたんです。うみのはいつ戻れるんでしょうか?」
「ま、それは塵掃除の結果次第かなー?」
「ひぃ!うさんくせぇ笑顔…!」
「こえぇ…!どうすんだよ…!なんでいるんだよ!イル…アイツはここにいないのに!」
「今俺の奥さんの名前呼んだー?勝手に呼び捨てにしちゃったりしたー?ねぇねぇ。熱いのと痛いのと両方でいいよね?それとも全身に少しずつ回る毒とかぁ…!」
「ひっひぃいいい!」
「…はたけ上忍!では塵掃除に関して協力させていただきたいんですが」
「ふぅん?ま、アンタならいいか」
「しゅにんすげぇ…!」
「俺もう赤ふん仮面とか言わねぇ…!」
「では、具体的に敵は?」
「潜入してきたのがねー?いつもより多いの。片っ端から監禁拷問したんだけどぉ…ほら、際限なく湧いてくると鬱陶しいじゃない?それに今夏だし夏だし夏だしイルカせんせのおいしいきせつ…!」
「…最後のが本音だよなー」
「…プールんときも毎年すごいもんな…。つっても夏以外も酷いけど」
「わかりました。うみののためにも里のためにも尽力しましょう」
「そ?じゃ、手伝って欲しいことがあったら連絡するからヨロシク。…ついでにそこの塵もぉ…!」
「ひっ!」
「いいいいいやまってください!コイツはただの同僚でシフトを何とかしなきゃいけなくて…!」
「はたけ上忍。うちの部下に手を出さないで下さい。うみのに浮気の報告をしなくてはならないのはこちらとしても…」
「うわ、き?」
「へ?」
「えー?浮気じゃないもん!浮気なんてしないもん!イルカせんせ以外の存在抹消したいくらいなのに!」
「本気だ…!」
「ひでぇ…!」
「伴侶の不在時にあまり他人を構うというのはそういうことを疑われてしまいますよ?大事な部下が泣くのは見たくありませんし、なによりうみのは意思が強いので身を引こうとでも考えられてアカデミーを辞めて外勤にでもなられたら、未来の優秀な忍たちにとって大きな損失です」
「…そっかぁ…!イルカせんせが嫉妬してくれるかも…!で、でもでも怒ってもう帰らないとかいっちゃって他所の下種どもに狙われて嬲られたりなんかしちゃったら…!?」
「そういうことです。塵掃除には手ごまが多い方が良いのではないですか?我々にもできることがあれば協力させていただきます。大事な部下であり同僚ですから」
「…あんたもイルカせんせに惚れたりしてるんじゃないでしょうね?」
「私は妻一筋です。ご存知の通り」
「ま、そーか。それで辞めたんだもんねぇ?じゃ、よろしく」
「消えた!」
「いなくなった!」
「さあシフトの相談をしましょう。代教には私がでます。受付は…おそらくはたけ上忍が考えると思いますが一応念のためすぐ動かせる人間を手配しておかなくては」
「は、はい!」
「主任かっこいいな…!」
「…無事でいてくれるといいんですが…」


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なつなので。
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