「わあ!また出た!お面おばけ!銀色おばけ!ちかよんな!」 「ただいまーっていってるんだからお帰りなさいでしょ?」 「出せ!出せよ! 「…うーん。もうやっちゃってもいいかなぁ」 「やるってなにをだ…!?い、いやいい!聞きたくない!とにかくここから出しやがれ!」 「無理。任務中に何かあったら困るでしょ?」 「は?そんなの知るか!俺にだって任務の割り振りが…!」 「あ、大丈夫。俺のだって言っておいたからねー?なんかちょっと感じ悪かったけど、もうすぐ1ヶ月たつから拾得物として俺のモノになる日も近いし、早く馴れてね?」 「拾得物って!?俺は物じゃない!」 「えー?だって落ちてたじゃない?」 「落ちてたってなんだ!?ちょっと休憩してただけだろうが!任務も終えてたし、報告書の提出だけだったのに!なのにいきなり人のこと抱き上げて走り出した上に閉じ込めるとか!あんたなんなんだ!」 「落ちてたもーん。だから俺の」 「だから落ちてねぇ!そ、それにもう1ヶ月もたつのか…!?畜生!」 「ねー?馴れないよね。歴代一位かも」 「れ、れきだい…!?今までもこんなことしてんのか!被害者はどこ行ったんだ!ま、まさか…!」 「紹介したでしょ?ご飯も持ってきてくれてるよね?パックン傷ついてたよ?顔がつぶれた犬とか言うから。後で謝っといてね?うちの犬の中で一番偉いから」 「うっ!それはその…八つ当たりしたのは悪かったけど!」 「ま、環境の変化に弱い子なんだよね。きっと。早く馴れてね?」 「ちっくしょう!アンタなんなんだよ!俺は犬じゃねぇ!馴れたりなんかしない!」 「だからはたけカカシでお前のご主人様でしょ?」 「は?っつーか名前も初めて聞いたよ!ご主人様ってなんだ!こっから出せ!出しやがれ!」 「もーそんなにおびえなくても。ご飯食べるでしょ?」 「うるせぇ!だ・せ!」 「もうしょうがないなぁ。ほら、新しいぬいぐるみ」 「え…!母ちゃんのとそっくり…!お、おい。これどこで!?」 「え?作ったけど」 「…は?」 「はい。じゃ、それで遊んでる間にご飯作るから」 「…なんなんだ…。ドアも窓も開かないし壊れないし、飯は美味いけど犬は口うるさいしでも懐っこいし…」 「んー?まだうなってる?」 「ひっ!ちかよんな!も、もういやだ…!三代目になんて申し開きすれば…!抜け忍扱いにでもされてたらどうすんだ畜生!」 「やっちゃおうかなー」 「え?」 「いっぱいしたらなれるんじゃないかな?」 「は?」 「ね、いーい?いいよね?」 「なにがだ!」 「…ご飯の気配がするとそっちに気が散っちゃうよねー?いつも。そんなにちらちら見なくてもうちのこは行儀がいいから盗らないよ?」 「う、うるせぇ!」 「ほら、食べよ?」 「…食う」 「ま、1ヶ月経つまであとちょっとだし、それからでもいっか」 「…あとちょっとで何されちまうんだ…!?うぅ誰か助けてくれ…!」 ******************************************************************************** 適当。 つかまった中忍の運命は…あぶなそう。 |