「帰りたい」 「先輩…士気が下がるんで止めてくださいよ」 「帰りたいったら帰りたいの」 「…分かりましたから!索敵急ぎます!」 「もうやってる」 「…なら騒がないでくださいよ…」 「イルカが待ってるのに」 「あーそうですか。イルカって…?」 「拾ったの。あ、でもお前には見せてやらないよ?」 「はぁ。また犬ですか?見せてやらないって言われても…」 「かわいいのよねー。誰かに盗られちゃったら困るじゃない?まだ馴れ切ってないし」 「まあそのタイミングだと下手に他の人間接触させたくないのは分かりますけどね」 「趣味がちょっと変わってるの。変なぬいぐるみとかお気に入りなのよね。パックンの方がずっとかわいいのに。お前に懐いたら困るでしょ?」 「…変なぬいぐるみと僕にどんな関係が…!?」 「無駄に目ばっかり大きいとこが似てるの」 「大概失礼ですよね。先輩」 「あ。みっけ。じゃ、後片付けは頼んだから」 「え!ちょっ!先輩!ああくそ!早すぎる…!」 ***** 「じゃ、帰るから」 「結局一人で片付けちゃったじゃないですか…」 「うん。だから後頼むね?残党とかいないみたいだし」 「ま、まあいいんですけどね。新しい犬、早く馴れるといいですね。そうしたら任務にも…」 「えー?」 「えーって。どうしたんですか先輩?」 「任務なんて駄目駄目!ぜーったいつれてこないよ?危ないじゃない!」 「えーっと。危ないって…」 「絶対ありえないね!家に閉じ込めときたいくらいなのに!出して出してって鳴くから今はちょっとだけ許してあげてるけど心配で死にそうなのに!留守中もうちのこたちに面倒見させてるの!怖いこといわないでよ!」 「愛玩動物なんですか?その、イルカっていうのは」 「ちょっと!呼び捨てにしないでよ!俺のかわいい…」 「わかりました。早く帰ってあげてください。ここの処理は俺がするので」 「ん。ありがと。ま、お礼は期待しといていいよ?」 「はぁ。お気をつけて…ってもういないか。珍しいな。先輩があそこまでご執心だなんて」 ******************************************************************************** 適当。 つかまった中忍の運命やいかに…! |